ジャケット

電車を降りる
頬をさす寒さの夜に
静まるホームで
マフラー越しの
君と目が合った

「久しぶりだね」
「だけど、変わらないね」
いつの間に止んだ雪道を
踏みしめる僕らだけがいた

一言二言返しあう
闇の中
見上げれば無邪気なあの頃の
光景が蘇る

足跡ひとつない雪原のなか
鮮やかに星が降る
静けさに染み込む
吐息を確かめながら
君と追いかけた夜空


白塗りの畦道
遠くの侘しい街灯
聞き馴染んだ声
見慣れないキーホルダー

「彼女はもうできた?」
「いや別に。じゃあそっちは?」
歯がゆい僕らの空間を
包んでくれた雪は優しかった

着かず、離れず
探り合う距離感
心はまばゆいあの頃を
引きずりあうまま

いつ出せばいいかわからずに
握りしめすぎて
溶けた
ポケットの歪なキャラメルを
僕はまだ差し出せずにいる
足跡ひとつない雪原のなか
鮮やかに星瞬く
二人でみたオリオン座の輝きを
いまも忘れられない

思い出を語らいながら歩く
白い息が重なりあう
二人きり、帰り道
君はいまどんな思い?

いつ出せばいいかわからずに
握りしめすぎて
溶けて
歪な形の恋心を
僕はまだ差し出せずにいた
足跡ひとつない雪原のなか
鮮やかに星が降る
静けさに染み込む吐息を
確かめながら
君と追いかけた

頬赤らむほど冷えた帰り道
君と目と目が合う
瞳に映り込むその輝きは
きっと
君と僕だけの夜空
忘れられない冬夜空

00:00 / 05:22

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

【重音テト】冬夜空【オリジナル】

冬の夜空の素晴らしさを曲にしました.

閲覧数:619

投稿日:2017/01/12 01:56:39

長さ:05:22

ファイルサイズ:5.4MB

カテゴリ:ボカロ楽曲

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