ジャケット

ほどけかけたマフラーを直そうと
そのまま自分の首を絞めた
苦しくなって仰いだ空
滲む月が綺麗だった

あれからもう半年が過ぎ
平穏を取り戻した日々
隣で微笑みかけていた君がいないだけ

降り注ぐ月の明かりは私達の足跡を
振り返ってしまう私に
断りも無く 照らし続けてる

縋るようにしがみ付いた
伸びきったその袖から伸びる
いつも暖かかったその手すらもう
白い灰になった

思い出をなぞるように
君と歩いたこの道で立ち止まり
呟いて笑いかけてみた
君がいるような気がして

振り返る幼い子供に指を刺され笑われた
繕う様に笑い返した
流れていく物 隠しもしないで

声を上げて泣けるなら
その時だけは全てを忘れ
君の声の残ったこの携帯を捨てられるのに
泣き虫だと最後に抱きしめてくれた
か細くなった君のその温もりを
私はいつになれば忘れるのだろう

00:00 / 05:07

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

追憶と未だ知れない忘却の間

閲覧数:699

投稿日:2010/02/02 03:04:28

長さ:05:07

ファイルサイズ:11.7MB

カテゴリ:音楽

クリップボードにコピーしました