A1
星座は尽きて
枝葉は朽ちて
僕が生まれて
一人生きる程
頑なになる

嘘さえ真
真さえ罪
声まで枯れて
誰もが仰ぐ空はきっと
全て違う色

B1
何も持たず祈った手に
降りた力
憧れはいつしか
身を焼くような炎へ

君と重ねた
小さな結び目
いつか解けて

S1
崩れ出すサンクチュアリ
守るためと飛び立った
危うい羽ばたきで
足の下咲きかけてた
光にさえも背を向け

約束を刻んだ石を
君は染め上げた
真紅の悲しみで
思い出を引き裂く旗の下
二人は向き合った


A2
見下していた思想があった
今や染まった
白い翼への道はもうない

罪には罰を
罰には嘘を
巡る悪意に
火の種　散らされて
弾き出した戦争

B2
痛み二つ重ねて
泣き出した夜に
見つけあった弱さ
断ち切れずいる
今でも

君を忘れる
そのための剣が
君に怯えて

S2
美しきサンクチュアリ
揺るがす程せめぎ合う
決意の羽根が散る
辛かった記憶だけを
信じてきたね　ここまで

互いに問いかける
言葉だけが届かない
歪んだこの場所で
真っ直ぐな瞳の激しさに
こんなにも迷って


C1
ねえ　きっと始めから
気付いていたね　心は
膝折り　傅いた旗は
エゴの印

S3
揺るぎなきサンクチュアリ
時代の風　煽られて
戸惑う振り子達
理想掲げるしか
踏み込む術を持たずに

夕暮れの淋しさ
緑の葉で象った
小舟を浮かべたね
不器用な所は
同じだね…


S4
崩れゆくサンクチュアリ
守るためと飛び立った
ぐらつく羽広げ
足の下咲きかけてた
絆が何か叫んだ

僕達のサンクチュアリ
紅蓮の火に包まれて
滅びの輪の中へ
少年の影絵がふたつきり
明日へと伸びてく



【譜割り・()は一音分】

A1
せいざはつきて
えだははくちて
ぼくがうまれて
ひとり
いきるほど
かたくなになる

うそさえまこと
まことさえつみ
こえまでかれて
だれもが
あおぐ
そらはきっと
すべてち
がういろ

B1
なにももたず
いのった
てに
おりたちから
あこがれはいつしか
みをやくような
ほのおへ

きみとかさねた
ちいさなむすびめ
いつかほどけて

S1
くずれだす
(サンク)(チュ)アリ
まもるためと
とび(たっ)た
あやうい
はばたきで
あしのした
さきかけてた
ひかりにさえも
せをむけ

やくそくをきざんだ
いしをきみは
そめあげた
しんくの
かなしみで
おもいでを
ひきさく
はたのもと
ふたりは
むきあった


A2
みくだしていた
しそうがあった
いまやそまった
しろい
つばさへの
みちはもうない

つみにはばつを
ばつにはうそを
めぐるあくいに
ひのたね
ちらされて
はじきだした
せんそう

B2
いたみふたつ
かさねて
なきだしたよるに
みつけあった
よわさ
たちきれずいる
いまでも

きみをわすれる
そのためのけんが
きみにおびえて

S2
うつくしき
(サンク)(チュ)アリ
ゆるがすほど
せめ(ぎあ)う
けついの
はねがちる
つら(かっ)た
きおくだけを
しんじてきたね
ここまで

たがいにといかける
ことばだけが
とどかない
ゆがんだ
このば(しょ)で
まっすぐな
ひとみの
はげしさに
こんなにも
まよって


C1
(ねえ)
きっと
はじめから
きづいていたね
こころは
ひざおり
かしずいたはたは
エゴのしるし

S3
ゆるぎなき
(サンク)(チュ)アリ
じだいのかぜ
あおられて
とまどう
ふりこたち
りそう
かかげるしか
ふみこむすべを
もたずに

ゆうぐれのさみしさ
みどりのはで
かた(どっ)た
こぶねを
うかべたね
ぶきような
ところは
おなじだね


S4
くずれゆく
(サンク)(チュ)アリ
まもるためと
とびたった
ぐらつく
はねひろげ
あ(しの)した
さきかけてた
きずながなにか
さけんだ

ぼくたちの
(サンク)(チュ)アリ
ぐれんのひに
つつまれて
ほろびの
わのなかへ
(しょ)うねんの
かげえが
ふたつきり
あしたへと
のびてく
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