A
暗い 暗い 足元覚束ず
また朝がやってきたのだが
何日目かも覚えていないけど
カレンダーのバツは増える
辛い 辛い この酸素を吸って
二酸化炭素を吐くことが
君が肺を浄化してくれりゃ
こんな記憶捨てれるのに
B
実感もわかずに溺れている 淡いあの日の温もりに
多分最後に指を切ったのが 幸福の終止符だったようだ
S
テレビ塔のてっぺんから見てる
この澄み切った晴天なんかより
何も気にしていなかった時の
曇天の方がずっと綺麗だよ
A
痛い 痛い 埋まらない傷跡
どんなガーゼをいくらあてたって
「憂鬱」という病気に罹った
僕は哀れな患者だな
C
大人を妬み 僕はただ祈り 届かぬ想いは 朽ち果てていく
笑いあった 子供騙しな 過去を綴る 物語本は
疾うに頁(ページ)が破けて 話は終わってしまっていた
それは僕の総てに反している様だった
B
愛紛いの親切を貰っても 使い方なんて分からない
分かるのは「君」という人の名前 ただそれだけ それだけなんだよ
S
天気予報が指す晴れなんて
その形にしか過ぎないんだよ
雨でも風でも嵐でも
二人ならそれで構わないよ
テレビ塔のてっぺんから見てる
この澄み切った晴天なんかより
何も気にしていなかった時の
曇天の方がずっと綺麗だよ
D
君もどこかで 今この空を
眺めているといいな
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