窓越しの
陽は淡く
やわらかに
包むような
朗ら

犬が猫が
紺碧囀る鳥が地の音を聞く
虫が報せた朝

行き交う賑わい
織り成し描く
縁取れぬ幸は楽園を誘う

石床を
裂き揺れる
花は
唯一つ
鮮やかな
空へ
息衝く

急な
俄雨

予報外れ
生憎さは肌に塗れて

叩き落ちて
弾け飛んだ
錆びて苦い
熱望

伸ばした手は
捩れたまま
灰の靄に
紛れ

鳴り止まない
自鳴琴は
歪みだけを
奏でながら

全ての色
奪いながら
軋む音が
更けるまで

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ゲルニカ

閲覧数:223

投稿日:2017/06/10 22:06:46

文字数:223文字

カテゴリ:歌詞

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