【東風三ツ戀遊女論】
調教・作詞・作曲・編曲 DJ GENMAI

■キャスト■
?桜役・桜の巫女…初音ミク
?松役・ヨイシの妍狼…結月ゆかり
?梅役・白の舞姫…IA

‐桜ノ巻‐

 あたしかわいい、めっちゃ若いし、萌ェ死。
 捨てられるとか、まぢ有り得ないし。

 左遷、ついて行けなくてサーセン。
 …ちっとも、悲しい訳じゃないんだからね!

 花弁のように、蕾のように。
 そっと触れられて。
 濡れた体は、愉悦の刹那。
 それすらも、後の祭り。


‐松ノ巻‐

 妾、遊女(あそびめ)、ぬしも好きでありんすね。
 わっちも同じ、同じ穴の狢(むじな)。

 恋などと、烏滸(おこ)がましい。
 然りけれど、許してくりゃれよ、だめかや?

 追い切れんせん、耐え切れんせん。
 想い、夢半ば。
 見守りんしょう、名を呼びんしょう。
 未だ遠き、この地から。


‐梅ノ巻‐

 立ち別る夜半(よは)、詠んでくださった歌。
「主なしとて」、なんて言わないで。
 讒訴(ざんそ)の仕打ち、いと愛する御身は。
 遠く々々、遥か西へ々々。

 千、万里、離れても。
 参ります、巡り来る春を待たずに。

 春風に乗り、野を越え、山越え、
 香り、届けましょう。
 御身の元で、常々、お傍で。
 なればこの身、枯れるまで。

 ……あゝ、辿り着いた。
『梅の花よ、舞え、高く々々、舞え』
 瞳、霞む世界、今宵も月が、満ちて――

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【 初音ミク IA 結月ゆかり 】『 東風三ツ戀遊女論 』

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投稿日:2013/04/14 22:30:56

文字数:612文字

カテゴリ:歌詞

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