名無しの猫は鎖に繋がれ 冷たい首輪に頬を寄せた
孤独の猫は 甘い餌が欲しくて
だらしなく嗤う 皿には「猛毒」

シュレディンガーの猫は 箱の中で丸まり
夢を描くように 目を閉じる
シュレディンガーの猫は アーモンドとバターに包まれて
宙を浮いて 廻る


名無しの猫が目蓋を開けると 冷たい猫がもうヒトリ
白衣のヒトが 硬い鎖を外して
マスク越し嗤う 顔には「恍惚」

シュレディンガーの猫は 箱の中で瞬き
傍らの猫に 別れを告げた
シュレディンガーの猫は アーモンドの香りに包まれて
息を 鼓動を 止める


猫は箱の外を知らないから 其処が世界の全てだった
連れ出されたあの猫が 自分の姿という事も知らない

シュレディンガーの猫は 箱の中で丸まり
いつも通りの 日々を過ごす
シュレディンガーの猫は アーモンドの香りに包まれて
狭い世界を 生きた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

SucreChat

自作曲の歌詞です。

閲覧数:91

投稿日:2017/02/02 11:30:51

文字数:376文字

カテゴリ:歌詞

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