古の書に伝わる花
千の病を治すという
床に伏したままの
愛する人のため
若者は今日も山を越える

どこに行けば咲いているのか
いつになれば咲いているのか
誰に尋ねたって
誰も知らない花
若者は今日も谷を渡る

あるとき吹雪の山奥で
洞穴に隠れ
見渡せば一面に
探してた花が

震える手をそっと伸ばすと
花は既に枯れた後だった
それでも一粒の種が希望となり
また咲く日まで待つと決めた


けれど若者は知らなかった
彼を待つ人は
旅立ちのすぐ後で
眠りについたまま


古の書に伝わる花
千の病を治すという
愛する人の名を
その花に名付けた
若者は今日も咲く日を待つ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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Lyyli

閲覧数:157

投稿日:2011/12/17 14:59:38

文字数:282文字

カテゴリ:歌詞

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