A1
前髪 振り払って
にわか雨を走り抜ける
畦道 露草の青
僕はどこに行けばいい?

B1
告げずに終わる恋でも
確かにここにあったと
忘れたくないよ

S1
宛先を失った恋心
ひらひら 散って 濡れて
かじかむ指が 痛いよ
すり減る心 痛いよ
握りしめた青色 染まってゆく


A2
雨雲 通り過ぎて
目に眩しく 映る色は
鮮やかな 露草の青
僕はどこに行けばいい?

B1
秘めた想いを抱きしめ
今だけでいい 叫ぶよ
君を愛してた。

S2
空に乱反射する 言ノ葉
きらきら 散って 消えて
震える咽喉が 痛いよ
あふれる涙 痛いよ
零れおちた青色 滲んでゆく

さよなら露草色 僕は行くよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

露草色

同詞異曲(制作)企画、第6回テーマ『秘密』の採用歌詞です。
<企画参加者(作曲・絵師)随時募集中→https://t.co/37JE9u52UF>


露草の色は水に溶ける性質があり、染物の下絵に使われます。
秘めていつか消えていく恋を、儚い色と性質に結びつけました。

歌詞を作っていた時に浮かんだ情景は、
田園風景、通り雨、畦道に咲く草花、濡れる制服、雲の割れ間から差す光。
爽やかに、透明感と疾走感のある話になればと思いました。

悲観するだけでなく、最後に前を向けるような。
「どこに行けばいい?」という問いを自ら「僕は行くよ」と答えを出し、
告げられなくても叫べる場所を与えられて、よかったです。

閲覧数:292

投稿日:2016/09/15 22:38:43

文字数:298文字

カテゴリ:歌詞

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