ガラスが映す曇り空に 誰かがどこかで手を叩く
根拠のない安らぎにも 縋って彼らは宙を返る

A
大きな顔をしてる傘のまにまに
手ぶらで辿り着いた街路樹の陰
雨音混じり届く舌打ちの音(ね)に
ここには居られないと後にしてから
B
目を刺す閃光 聞こえた悲鳴に
振り向くことなくただひたすら

ガラスが映す曇り空に 誰かがどこかで手を叩く
根拠のない安らぎにも 縋った彼らは宙を舞う
堂々巡り風が吹いて 努力もむなしく濡れるだけ
あんな強く逃がさまいと エサの無い糸を掴んでいる

2A
髪から滴(したた)る水のやり場に
手ぶらで考えてる路地裏の陰
向かいのビルのカフェに太陽が射す
役目を果たしたのか捨てられた傘
2B
輝く虹より 目先の見栄張り
濁った紅茶に ダイヤをくぐらす

C
黒くて 醜いものが涙すら流さずに
ただ心の奥底から何度も手を叩く 嗤いながら


ガラスの奥で優雅に咲く 気取った笑顔が泳ぐだけ
根拠のない安らぎでも 対価を払って求めてる
飄々気取り欲の刹那 めくったページが増えていく
どんな事が起ころうとも 自分のルールを守っている


存在意義も分からぬまま 何かに縋って生きていて
こんな日には渦を巻いて 無意識のままに闇の中
堂々巡り僕の僕も 歪んだ瞳で何を見る?
根拠のない安らぎなら 誰かがそのうちくれるよ

薄いガラスへと映る世界 誰かがどこかで手を叩く
根拠のない安らぎにも 縋ってみんなが宙を返る

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

拍手喝采

maさんの楽曲(http://piapro.jp/t/iOVM)へ応募させていただく歌詞です。


根拠→こんで1音
堂々巡り・飄々気取り→5音
あんな・どんな・こんな→2音
何度も手を叩く→なーんどーも4音で
存在意義も→そん、ざい、で2音
※メロディの音の数に全て合わせてます。

雨の日の都会の風景を、ひねくれた目で滑稽に大げさに皮肉った歌詞です。
エサの無い糸は傘の持ち手の形で、それをあんなに逃がさまいと掴んで…みたいな。
心の中に潜む歪んだ《僕》が、人の不幸とか嫌な場面で楽しそうに拍手をする。とくに深く考えずに物や人や場所に依存したりして、そのうち裏切られる(かも)よ、という部分を宙を返る、舞うと表現しています。

閲覧数:197

投稿日:2017/05/10 10:55:34

文字数:623文字

カテゴリ:歌詞

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