確かな記憶は無いけれど
2200gくらいで生まれた僕
僕が生まれた病院はもう
隣町へ引っ越したらしい

今の僕の手の中に
すっぽり入るあの頃の僕の手
顔も体もしわくちゃ
ちょっと前の僕なら笑うだろう

やっとママと言える頃
僕は病弱だったらしくて
母はよく熱を出した僕を
病院に連れて行ったらしい

今そんなことを知っても
記憶の何処にもない話
それでも今となっては
僕の母親の愛の証

僕の父親が言ったけれど
ケンカしてよく泣いた僕
母親はただ抱きしめて
大丈夫と言って撫でてくれた

あの頃の僕の様に
泣いた僕を撫でてくれるなら
誰か僕をそうしてくれ
届かない想い枯らすよりましだろう

やっとパパと言える頃
僕は内気だったらしくて
母はあまり遊ばない僕を
心配して泣いたらしい

今そんなことを知っても
記憶の何処にもない話
それでも今となっては
僕の母親の愛の証

僕の母親は
僕が物心つく頃には
もう思い出だけになったらしい

顔もよくは知らなくて
知ってるのは父が話した事
それと近所の人が言った
「綺麗だった」それだけだった

長い間空いていた心は
完全には塞がっていないけど
必ずどこかで見守ってくれてる
気がするのは何故だろう

確かな記憶は無いけれど
2200gくらいで生まれた僕
今はもう15になるんだ
確か50kg超えてる

僕は大丈夫
安心して 「お母さん」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

root's

閲覧数:59

投稿日:2012/06/24 15:00:59

文字数:643文字

カテゴリ:歌詞

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