ビル風が街を縫うように
走っていた
あの日の僕らは
どこかへ行ったみたい

『早く大人になりたい』と
夢見ていた友達（みんな）

それもいいけど
もう少し
このままでいたいな

君が嫌いなこの世界で
僕たちはどれくらい笑える？
灰色の空の下
草は蒼く揺れるけど
自由に生きるためには
時間が足りない

過去（おもかげ）が
僕らの横で微笑んで
項垂れた肩を
温めてくれる

『あの頃に戻りたい』と
願っていた昔（いつか）

でも
振り返ってばかりじゃ
現実（もんだい）は解けない

君が嫌いなこの世界は
いつまで生きられるかな？
もしもの時が来たら
僕らはどこへ行けばいい？
空には果てがないから
また道に迷う

僕らが生きている世界
どうして君は嫌いなの？
僕のことも嫌いなの？

僕は君が好きだから
君がいるこの世界が
好きだよ