瑞々しい身体だった
日焼けのしていない網膜で
色褪せない夢を見る
瑞々しい身体だった

透き通った世界だった
薄いままの水晶体で
果てのない空を見る
透き通った世界だった

もう望遠鏡を覗いたって
目の前のがらくたに遮られるだけだ
地平線はやがてここに戻ってくる 戻ってくる


可能性の海に溺れて揺れる
少年少女じゃもうないの
羽もヒレもサイコキネシスもないから
この足で道を一つずつ選ぶしかないの



生々しい感じだった
酸化のしていない細胞が
折に触れて錆びていく
生々しい感じだった

眩しすぎる記憶だった
秘められたままの胸から
明るい光が漏れる
眩しすぎる記憶だった

もう望遠鏡を覗いたって
隣にいる大人の手に塞がれるだけだ
地平線はやがてここに戻ってくる 戻ってくる


どこまでも広い荒野に立った
少年少女じゃもうないの
翼もエラもテレキネシスもないから
この手で道を一つしか選べないの


これからの人生より
これまでの人生を考える
大人になってゆくから


うつくしいだけの世界に溺れて揺れる
少年少女じゃもうないけど
空も海もファンタジーもあるんだよ
この身で道を一つだけ選んでいく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

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たいとるせんす…

閲覧数:146

投稿日:2015/08/30 01:24:20

文字数:504文字

カテゴリ:歌詞

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