コンビニで買ったメモ帳と
ボールペンを持って
とりあえず辺りを見渡して
目に付くものを
一つ一つ記録しようと
公園へと歩く

灯かりがない暗い夜に
車のライトが迫ってきては
次々と通り過ぎる
僕はここだよ私はここよと
無我夢中に音を点てながら
眩しく瞬いて煌いて
行ってしまうと
やがて暗がりに戻り

そんなつかの間の連続で
すっかり力を奪われて
空っぽの財布みたいに
もう何も見えない

仕方なく家へ戻れば
結局メモ帳は白いままで
あの日あの時
どうして外に出たのかさへ
今となっては思い出せない
何も浮かばない

それはたぶんその日だけの
ありふれた日常

忘れることもなく置き去りにした
どうでもよかった

あれから何年何ヶ月
忙しく時をすごして気づけば
メモ帳はずっと白いままで
車のライトも眩しいままで
ずっと何も浮かばないまま

だけどこの歌を今
世に解き放つこの時から
何かが変わるはずと
何かを変えられるはずと
一途に信じて

あの時とはまったく違う
幸せな夜を過ごして
僕は生きる

それがたぶんこれからも
ずっと続けられるだろう
それだってたぶん・・・
ありふれた日常・・・

僕は・・・

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ありふれた日常に生きて

今より少し前と、今と、それから先のこと

閲覧数:155

投稿日:2013/07/07 07:51:58

文字数:504文字

カテゴリ:歌詞

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