ジャケット

薄紅桜 咲く杜(もり)が 霞を纏い揺れている
西の地平へ夜は去り 白き睡蓮 微睡んでいる

もしも この姿 目に映るなら振り向いて
籠目(かごめ)の中から手を伸ばし宙を掻く

ゆらりゆらりと震えるかげろう
刹那の夢と君は言うだろうか
茜に染まる懐かしい場所
言葉は無くて 触れられなくて

滲む月下の曼珠沙華 天を仰いで燃えている
椿の花が雪に落ち 誰かに踏まれ潰れている

もしも この唄が聞こえるのなら振り向いて
目眩がするほど浮かぶように墜ちていく

路(みち)を失くして狭間を彷徨(さまよ)う
硝子の玉が境(さかい)を映す
「迎えに来て」と呟きながら
煙を追って 私は何処へ

ゆらりゆらりと震えるかげろう
刹那の夢と君は言うだろか
「迎えに来て」と呟きながら
煙を追って 私は何処へ

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ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【VY1】送り火

遠野音 様が曲を募集されている歌詞への応募のために作りました。

「迎えに来て。」な歌詞はこちら → http://piapro.jp/t/_LgF
歌詞を使わせていただきありがとうございました!

ひとまず完成です。

閲覧数:1,277

投稿日:2011/11/02 20:24:18

長さ:04:12

ファイルサイズ:7.7MB

カテゴリ:ボカロ楽曲

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  • 遠野音

    遠野音

    ご意見・ご感想

    こんばんは。
    完成おめでとうございます。
    こちらこそ、素敵な曲をありがとうございます。

    >この独自解釈が遠野様の許容範囲の中にあるのか、かなり真剣に気にしていたからなのです。
    この解釈は思いつきませんでした。なるほど、と頷いてしまいました。
    大丈夫、許容範囲です。自分でも思いつかない解釈が出てくるのがコラボならではですね。

    > なんだか、元カレだか元カノだかを詮索するようなビミョーな気分になってきました(笑)
    そういう気分になられるんですね。作曲者さまのこういうお話はあまり聞けないので興味深いです。
    自分は曲先でしか詞が書けないので、曲募集している詞のほとんどは元々曲(メロディ)があります。中には、曲先で書いたものを大幅に修正して、元の曲のメロディと合致しなくなったものもありますが。『送り火』はこのタイプだったと思います。

    では、長い間お疲れ様でした。
    またご縁がありましたらよろしくお願いいたします。

    2011/11/05 21:04:08

  • 遠野音

    遠野音

    ご意見・ご感想

    こんにちは。
    コーラスが聞き取りやすくなった気がします。
    手直しお疲れ様です。

    ご質問のBメロ部分ですが、単純に、振り向いて私を見て、という意味です。
    まず前提として、「私」は死者、「君」は生者。個人的には、死者は不変で、生者は先へ進んでいく・変化していく、というイメージがあります。つまり、「私」は「君」の背後(物理的にではなく感覚的に)におらざるをえない。
    (この詞は元々某方の歌詞募集に送ったものでして、不採用となったので修正して曲募集していました。その修正の際に、「季節は廻って私を置いていく」的な部分を削ったんです。そのせいで分かりにくくなったのかもしれません)

    一番Bメロは「目に映るのなら振り向いて」と順序が逆になっていますが、単純に二番Bメロの「この唄が聞こえるのなら振り向いて」と対応させているのでこうなっています。
    それと、君が振り向いてくれても君の目に映らないことを思い知るのが怖い、それなら振り向かないで、振り向くのなら目に映ると確信してから振り向いて、という無茶振りも入っています。

    この詞は、割と「君」に向けた感情表現が薄いと思います。わざとそうしているのですが、その中で色々と歌詞の意味を考えてくださるのは嬉しいことです。

    2011/10/29 11:33:45

    • 瀬良

      瀬良

      こんばんは。瀬良です。
      ご丁寧な解説、感謝です。
      ・・・とんだ勘違いをしていましたね、私。
      「目に映るなら」であって「目に映ったなら」ではないことに気づけば、こんな勘違いはしなかったのでしょうが・・・
      やっぱり読解力ないな、自分。う?む。
      聞いておいて良かったです。ありがとうございます!

      ところで
      確かに、前提とされている部分については、まったくもって同意です。
      死者は、あるときから時間が止まっているわけで、振り向いた先に、その思い出と共にいるものですよね。
      それは承知の上で、勝手な深読みをしていました。

      というのは
      生者は死者から遠ざかる一方で、己の死に日々近づいています。
      あと何回か、何十回か季節が巡ったある日、「私」は「君」を迎える立場になります。
      だから、時間軸のちょっと先のどこかで、「君」が死者の世界の住人になるその日を「私」は待ち焦がれているのではないか・・・と思ったのです(今にして思うと、これは、件の修正があったからこそできる強引な解釈だったかもしれません。)。
      ひょっとしたら、その日が来たら今度は私が迎えに来るからね、と温かい笑みすら浮かべているかもしれない。
      そんなイメージが、この、悲壮感とは無縁なふわふわした曲調を思いついたきっかけとなっています。

      余談になりますが
      私が以前言わずもがなと思いながら聞いたことは、誘い受けでも何でもなく、この独自解釈が遠野様の許容範囲の中にあるのか、かなり真剣に気にしていたからなのです。

      さて
      この歌詞が生まれるきっかけとなった元歌があるというのは、激しく気になることではあるのですが・・・
      なんだか、元カレだか元カノだかを詮索するようなビミョーな気分になってきました(笑)
      とにかく
      今はこの曲を仕上げることに集中します。
      もうしばらくお待ちくださいませ。
      長文失礼しました。それでは。

      2011/10/30 04:35:51

  • 遠野音

    遠野音

    ご意見・ご感想

    こんばんは。

    勿論採用です!  
    ありがとうございました。
    言葉選びがわりと気に入っている詞なので、目を付けていただけて本当に嬉しいです。

    自分が想像しているのと全く違うテイストであっても「こうきたか!」と楽しんでいますので、どうぞお気になさらず作業を続けてください。
    曲へのダメ出しは、音楽知識はあまりないのですが、気になったところはご提案というかたちで今までやってきましたし、これからもすると思います。もしも何かありましたらご連絡させていただきます。
    歌い手さんは「このキャラじゃないと成立しない」曲以外は特に指定していないので大丈夫ですよ。
    それと、VSQファイルはボカロを持っていないので…。
    気にかけていただいてありがとうございます。

    2011/10/21 21:41:19

    • 瀬良

      瀬良

      こんばんは。
      今回の曲は和風というにはちょっと変化球だったので、遠野様に我慢を強いていないかなどと邪推をしていたのですが、胸のつかえが取れました。
      ありがとうございます!
      引き続き作業を進めます。

      #VSQファイル云々の話は、タグを見る度にずっと気になっていることなのです。
      #状況によっては調声担当の方とコラボするようなことも想定していたのですが、
      #ありがたくお言葉に甘えさせていただきます。

      2011/10/22 17:59:10

  • 遠野音

    遠野音

    ご意見・ご感想

    こんにちは。
    『アムリタ』ではお世話になりました。

    『送り火』に曲を付けていただけて感激しています。
    選考などとんでもありません。歌詞書きに対して作曲者が少ないので、曲を付けていただけるだけで嬉しいですし、しかも想像以上に素敵でした。特に2番サビからラストサビの流れが好きです。
    ボカロに関しては、絶対にミクさんじゃないとダメ、ということはないので、VY1でもOKです。

    ここからまたブラッシュアップされるのですね。楽しみに待ってます。
    ありがとうございました!

    2011/10/12 13:13:29

    • 瀬良

      瀬良

      こんばんは。
      押しかけの曲をお聴きいただいた上に、メッセージをいただき恐縮です。
      自分に都合良く解釈させていただくと、採用していただいた、と思ってよろしいでしょうか?

      (それを前提として話を続けますが・・・)
      ここからどこまで磨き上げることができるかは、自分でもやってみないとわかりませんが、「茜に染まる懐かしい場所」に思いを馳せながら、もうしばらく作業を続けます。
      時折覗いていただけると嬉しいです。
      今後ともよろしくお願いします。

      言わずもがななのかもしれませんが、この歌詞に惚れて応募をした立場として申し上げておきます。
      「送り火」は、遠野様の歌詞があって生まれた曲です。
      人口比率がどうであれ、遠野様にはだめ出しをする権利があります。
      大事な歌詞に「これじゃない」という曲をつけてしまったのならば、遠野様にとっても、いらない子になってしまうこの曲とっても不幸なので、なかったことにしていただいても構わないのです(私はこの曲がかけた時点で十分に幸せなので、気になさることはありません。)。
      歌い手についてはVY1でもOKとのことですが、「やっぱり初音ミクの方が・・・」など心境の変化がありましたら、VSQファイルを提供しますのでお申し出ください。

      2011/10/17 22:04:38

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