想い出に背を向けるよう
瞬きで知らないふり

君を僕を
忘れたいから
君も僕も
忘れたいだろう
何も振り返らないよ

だけどさだけどさ
今だけ、今だけは
少しでも少しだけ
想いださせてよ

これで一生の最後だから
君のことを
愛してたと想えるはず

想い出を掻き消すように
首を絞めて消えたくなる

君は僕を
憶えているかな
僕は君を
やっぱなんでもないよ
小さな箱の中に詰め込んだ嗚咽が

だからさだからさ
今まで、今までに
お礼をして別れよう
それでよかったのに

古いアルバムを閉じて
この瞳さえ殺してしまえたなら
僕を僕を
赦せたのかな赦せたのに

上書きした記憶も
君の愛も
痛いくらいだから海の底に
深く深く閉じ込めてやりたいほど
視界がぼやけて仕方ないな

だけどさだけどさ
今だけ、今だけは
想いださせてよ
これで終わりだから終わるから
昔の愛を語り合って

さよなら