A
止まない雨はないだとか 明けない夜はないだとか
そんな虚言に縋るのはもう やめにしたんだ
A
世界基準のモノサシと 僕が持ってるモノサシじゃ
どうも長さが違うらしいんだ 馬鹿な話さ
B
「夢や希望じゃ腹は膨れない」
そんなこと言う僕を見て 空は後ろ指さした
S
足をすくわれて転んで
泥に塗れた無垢な少年Aは
その日のうちに 偽物の眼をはめこんだ
乾電池2つもあれば
動いてしまう気さえしてるんだ
「悪くもないな」って? 嗤わせんなよ
A
願い続けりゃ叶うとか 忘れなければ届くとか
そんな証拠はどこにもなくて 光が消えた
B
「明日も明後日も変わりゃしないさ」
視野狭窄を盾にして 今日も灰色の朝だ
S
置いていかれるのを選んで
諦めて嗤う馬鹿な少年Aは
気づいていたんだ 平等なんてないってこと
使い古したフレーズと
罵声で彩られた日々の中
「仕方がないな」って? ならなぜ泣くの
C
ここにいる理由とかなんて
探すのはもう飽きたけれど
それでも それでも
S
足をすくわれて転んで
泥に塗れた無垢な少年Aは
大人になって 穢れたままで息をする
欠けた鉛筆で描いた
不器用で歪な放物線も
「信じてみたい」って 言えるから
S
置いていかれるのを選んで
諦めて嗤う馬鹿な少年Aは
大人になって 今更ここで立ち上がる
醜い姿を晒して
半笑いの仮面を外したら
またこの両足で歩けるかな
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