死んだ猫貪るカラスの群れ
貝殻拾いの手を止めた
こらこら弱い者はいじめるな
待て待て　弱虫は僕だった

いつも通りアイツがやってくるんだ
「おまえの持ってるものを寄こせよ」
カラスは飛び立ち猫は黄昏てさ
僕の味方はいないんだ

もういいかい？　ちょっと待ってくれ
まだですか？　　あと少しだよ
早くしろ！　　　お待たせしました
先ほど手に入れた猫の心臓、召し上がれ

血みどろ　赤黒　僕は引き攣った
アイツは震え泣いてるけど
結局最後に笑ったのは
恋敵の消えた黒猫さん

冷たくなった猫を見てたら
通りすがりの人に迫られた
「おいおい、お前は何をしたんだ？」
待て待て　僕は悪くないぞ

なんでなんでみんな僕を責めるの？
そんなに僕のことが憎いのか
あたまクラクラ倒れてゆく
僕を嫌ってる世界が廻ってく
明かりが消えてく
暗くなってゆく
気が狂いそうだ！
もう、耐えらんないよ！！

どいつもこいつも僕を蔑んだ
どうせ僕は失敗作さ　　
愛されたいと願ってみても
そんなのは叶うはずがないさ
絶望に沈むだけなんだ

所詮僕はクズだからしゃーない
嫌われない方がおかしいんだ
気が狂ってさよならバイバイ
もう消えてしまってもいいかい？

どーして僕は今の今まで
こんな所で突っ立ってたんだ？
その答えさえ分からないなら
ナイフを逆手に持ちましょうか

血みどろ　赤黒　ココロ高ぶった
もう何も分かんなくなって
天を仰いで右手を挙げて
息の止まる音を響かせた
最後の最後の悪あがきさ