もう 遙か遠く 彼方にある 華霞

二人添った 花苑の中で
いつか交わされた約束は
そっと 君の 手を握り締め
叶う時を待った

瞬きの後に迫り来る 魔の暗闇に
凛と立つ君の姿を ただ瞼に誇る

艶やかな衣を身に纏い
百夜を越えて散りに逝く
その身を朱に染めながら
愛を紡ぐ君よ 咲け

密やかに胸を刺す痛みは
遠く霞み逝く面影か
目を瞑り手を振り微笑んで
餞の言葉を今


そう 闇に潜み 貴方を待つ 朱霞

独り負った 火焔を内に
いつも束の間に夢見るは
もっと抱いてただ燃え尽きて
貴方の腕に消ゆ

瞬いて仰ぐ中天は 貴方の瞳を映し
この手に宿る強さにも 嗚呼心は揺らぐ

留まらぬ時は色を変えて
悪戯に闇を深くする
この身が証しになるならば
惜しまず貴方に捧ぐ

順わぬ神は魔と化し
陽を飲み込んで叫ぶ
黄昏に立ち向かうその時に 
口唇は 貴方を呼ぶ




【ひらがな】

もう はるかとおく かなたにある はながすみ

ふたりそった かえんのうちで
いつかかわされたやくそくは
そっときみの てをにぎりしめ
かなうときをまった

またたきののちにせまりくる こごめのくらやみに
りんとたつきみのすがたを ただまぶたにほこる

あでやかなころもを みにまとい
ひゃくやをこえてちりにゆく
そのみを あかしにそめながら
あいをつむぐきみよ さけ

ひそやかにむねをさすいたみは
とおくかすみゆく おもかげか
めをつぶり てをふり ほほえんで
はなむけのことばを いま


そう やみにひそみ あなたをまつ あけがすみ

ひとりおった かえんをうちに
いつもつかのまにゆめみるは
もっとだいてただもえつきて
あなたのうでにきゆ

またたいてあおぐなかそらは あなたのめをうつし
このてにやどるつよさにも ああこころはゆらぐ

とどまらぬときはいろをかえて
いたずらにやみをふかくする
このみがあかしになるならば
おしまずあなたにささぐ

まつろわぬかみは こごめとかし
ひかりをのみこんでさけぶ
たそがれにたちむかうそのときに
くちびるはあなたを よぶ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

寄朱恋(あけによせるこい)

世界の為に一人で戦う事を余儀なくされた少女と
それを見守る事しか出来ない少年のお話。


古き邪神が目覚め、それに対抗できる力は一人の少女の内に宿りました。
代わってやる事も共に戦う事も出来ない少年が出来るのは
いつ終わるかも知れない戦いに向かう少女を
ただ微笑んで見送ってやる事だけでした。


短い夢から目覚めた、炎の赤か、血の紅か、それでも美しい朱色の少女は
青い空を見上げながら、少年の事を想い、再び戦いに赴くのでした。
戦い続ける内は、世界はまだ、終わらないのだと。








という夢を見ました。(長い)

閲覧数:168

投稿日:2009/11/11 21:01:43

文字数:881文字

カテゴリ:歌詞

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