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満月の夜、赤い華が咲く頃に

ねむり

夏の夜には死者の葬列
白い着物は黒に変わって
蜘蛛の糸はすぐに断ち切られ
手の鳴る方へ鬼さんこちら

骸が通る彼岸花咲く　暗闇の中黒猫が鳴く
骸が通る三日月笑う　棺が開く死者を待っている

蝋燭の炎残り僅か　死者が言うたお前の番だ
死者が見てる君が死ぬの　死者が見てる笑って見ている

骸が通る死者を引き連れ　止まない雨に黒の葬列　
骸が通る煙が昇る　死者が燃えて骨になっていく

骸が通る彼岸花咲く　暗闇の中黒猫が鳴く
骸が通る三日月笑う　棺開いて君が入っていく

蝋燭の炎ぼやけて消える　死者が笑うお前の番だ
死者の葬列君も御出で　死者の手招き混ざり消え逝く

骸が通る　彼岸花咲く　暗闇の中黒猫が鳴く
骸が通る　三日月消える　棺閉まった君を迎えに

骸が通る彼岸花咲く　暗闇の中黒猫が鳴く
骸が通る三日月紅く　棺開いて君を連れていく

君を連れていく