1.ミク(マリア=アーノルド) 21歳
・欧州を中心として世界中で暗躍している組織「メルクリウス」の部隊長。

・主要武器はナイフとハンドガン、レイピア。この三つを巧みに使いこなし、時に同時展開するため、実質相手は三つの武器と戦うことになる。付けられた二つ名は「ケルベロス」で、本人からは不評。メルクリウス外の人間から呼ばれることが多く、呼べば丁寧に三種同時展開してくれる。負のスパイラル。

・性格はクール。キリングマシーンとはいかないまでも、命令を淡々とこなす。
 何事にも一歩引いて冷めた目線で見る。
 完全に中距離から近接の戦闘に特化している。ライフルで狙いを定めるのは苦手というより嫌、らしい。

・将来を嘱望されており、その期待にこたえるのも当然だと言う認識である。
 幼少期から訓練を受けていたことがトラウマ化し、父親の命令に逆らえない。

・メルクリウス直下「マルス高等学校」軍学科卒業。

・所属部隊は「ユピテル」(木星の意味)

・趣味は読書とぬいぐるみの収集、折り紙。(後ろ二つは公表してない)
 活字が好きなのは母親譲りだが、きっかけはあやねの父から勧められたからである。


2.東郷 あやね 21歳
・マリアの親友。

・日本国国家公安委員会特殊諜報室、通称《遊撃警察》略称P.O.P.(Partisan Of Police)の所属。渉外部。

・主要武器は三八式歩兵銃と銃剣。祖父が大東亜戦争時に使用し、米軍からもひた隠しに隠して残したものをリビルド。装飾も加えている。

・正確無比な弾道と、潔癖さから付けられた二つ名が「アルテミス」。男が嫌いと公言し、彼氏持ちの同僚を遠ざけているのが助長している。

・性格は素直。間違っていることをはっきりと指摘する。
 激情家であり、時に感情で先走ってしまうことがある。
 父の代から同じ仕事で愛国心は強い。
 大切なものを守るためだと、自分の仕事に誇りを持っている。

・幼いころに父の欧州での長期任務の際に母親共々、メルクリウスの保護下に入った。
 その時、同じ境遇であったミクと出会い、生涯の友となる。
 再会の約束をして、日本に戻り渉外部を目指す。
 日本では英語でミクと度々文通をしている。窓口になっているのは父親である。
 途中、留学生として「マルス高等学校」軍学科に編入。その際にミクと再会。
 卒業後も度々任務で共闘している。父親同士がそれぞれの組織の重鎮のため、両組織の架け橋という象徴だった。

・マリアのコードネーム『ミク』はあやねが付けたもの。日本人のハーフという設定がマリアに必要になった時に相談を受け命名。以来ずっと『ミク』と呼び続けている。

・幼いころにミクと一緒に見たアルメリアの花が印象に残り、家の庭で栽培している。
 趣味はゲーム(STG)と音楽(JPOP)鑑賞。


3.アルフレッド=アーノルド
・マリアの父親。メルクリウスの重鎮の一人

・髪はグレー。白髪混じりというわけではなく純粋に灰色。髪型は絵師さんにお任せ。肌は白。瞳は黒く、目は切れ長。身長は178cmの筋肉質。ひげはないが、しわは少しある。
 CM時31歳、本編中52歳。マリアは26歳の時の子ども。

・二つ名は『機敏なる要塞《プロンプト=フォート》』
 ナイフ、ハンドガン、ライフル、槍、炸薬、弓。これらの武器を多彩に繰り出し、どんな状況にも柔軟に対応できる。が、同時展開するのは2つまでにとどまる。
 戦士としても指揮官としても一流。故に要塞。その真価は防衛戦時に発揮され、彼のいる拠点が落ちることがない事は敵味方共に有名。前線での活躍も期待できるが、指揮能力を持っているために後衛中心。
 また、一対多の状況下でも十分に戦闘できる。

・両親ともにメルクリウスの構成員。故に幼い頃、名前で呼ばれた記憶はない。
 愛情を知らずに育ったために不器用な性格。しかし実直であり、本人なりに気を遣うこともある。利害関係でしかものを考えていない完璧な功利主義者だったが、キャロライン(後述)と出会ってからは変わっていく。娘への接し方が分からず、マリアには寂しい思いをさせてしまったのではないかと後悔している。

・指揮官養成プログラムの一環で、イギリスのオックスフォード大学に入学し2年間学ぶ。その時にマリアの母、キャロライン=アドラーと出会う。あやねの父、東郷秀晴と出会ったのもこの時である。しかし、当初はただの大学生だと思っており、実際には連続婦女殺人事件の時に互いの正体を知る。
 元より恋人など作る気はなかったが、キャロラインの猛烈なアタックに観念して押し負けた形。キャロラインにて後述。

・本名はアルフレッド=アーノルド。これはオックスフォードに入学するときのみ使用するものだと思っていたが、実は本名だった。キャロラインとの結婚時、形式的にも籍を入れる必要があったため、親に尋ねたところ明かされた。「せめて、2年だけでも『普通の息子』として生きてほしかった」とは両親の談。

・世界の崩壊を憂う一方で、そこから逃れる術を探している。
 功利主義に基づいて「多くを救うこと」を求め、その為の犠牲もいとわない。少年期に戦士となるべく育てられたために、人の死についても重く受け止めることはない。
 しかし、マリアが生まれてすぐ、キャロラインは病死。最後に「マリアの生きて行く世界を守ってあげて」と残された言葉が行動原理になっている。


4.東郷 秀晴
・あやねの父。日本国国家公安委員会特別諜報室室長。

・CM中29歳、本編中50歳。あやねは24歳の時の子ども。
 年齢の割に異様なほどに若々しい。

・髪はこげ茶色、ザンギリを少し伸ばした感じ。目は細目で、瞳は黒。肌は白め、ひげは無し。見た目は実年齢-10~-5歳。身長は172cmでなで肩。体格は細め。眉が少し太い。

・武器は刀とライフル。精密な狙撃が可能ではあるが、本業は真剣術。限りなく実戦に基づいたもので、刀豪流と称された。

・若々しい見た目に反して精神は老獪しており、策略家。言葉を巧みに操り、人心掌握に長けている。趣味は読書のため、知識の幅は広い。幼い頃のマリアに読書を勧めたのも彼である。同時に職人気質も持っており、仕事は完璧を目指すのが常。頑固なところもアリ、よくアルフレッドに諌められている。文系の人間ながら、理系の知識への造詣も深い。

・父は同じ仕事に殉じ、祖父は特別諜報室を立ち上げた張本人である。妹がいるがこちらは一般人。仕事の事情を知っている母は反対したが、押し切っている。
 妻は高校時代からの恋人である高山奈々子。あやねは奈々子との子どもであり、二人は実は職場恋愛である。そのことでひと悶着あったのだが、それはまた別の話。

・メルクリウスの理念に深く共感する一方で、日本という国の腐敗を憂いている。(これがエーテル事件に繋がっていく)
 決定的だったのが父の殉死が内部犯の謀殺だったこと。ある国の核開発機関に極秘侵入していた父は、共にいた高部啓吾の銃弾で死亡している。また、高部も帰還途中に射殺されていた。
 理由はある政治家が自らの汚職の証拠をつかまれたことに気付き、父を殺して高部をトップに据えることで、組織の掌握を図ったためである。
 目標だった父を、秀晴の教官だった高部が殺したという事実に、日本の消滅を決意する。

5.キャロライン=アドラー(キャロライン=アーノルド)
・アルフレッド=アーノルドの妻にして、マリアの母。

・髪は亜麻色で緩いウェーブがかかっている。目は大きく、瞳は青。細身で肌は白。快活で笑顔のよく似合う女性。血筋的にケルト人だが、ケルト語はしゃべれない。ドルイドの家系であり、一族に伝えられている言葉がある。それこそまさしくエーテルの起動のための言葉であり、先祖の託宣に存在していた。
『グローディアラナム』(愛は魂を祈る)
 先祖に髪が緑であるドルイドがいたという話があり、マリアはその先祖がえりではないかとされる。

・良くも悪くもアルフレッドと正反対の性格。アルフレッドが無関心な振る舞いが主なのに対して、キャロラインはやたら構いたがる。この辺りがアルフレッドを変えた要因でもある。気に入ったものに対しては、抱きつく、撫でる、触るとやりたい放題。

・スパイものが好きで、miⅠ、miⅡと大好物。miⅢの公開前には亡くなっている。007も網羅しており、お気に入りは『007は二度死ぬ』。日本のルパン三世も好きだった。

・大学の入学式の帰り。慣れた様子で勧誘を避けて行くアルフレッドを見て、『彼はスパイだ。間違いない』と一目惚れ。それから積極アタックを仕掛けて行くもスルーされる。
 がしかし、連続婦女殺害事件の被害者になりそうだったところを、アルフレッドが救出。そのまま黒幕まで暴いてしまい、『メルクリウスの構成員だから』というアルフレッドの引いていた一線を越えてしまう。『スパイでも構わないから! むしろ大好物です!』と迫り、ようやく落ちた。

・快活ではあったが、実際は病弱で体力はない。普通に生活するには支障がなかったが、マリアを出産する際に、体力的に回復しなかった。臨終の際にアルフレッドに「マリアの生きて行く世界を守ってあげて」と残し、この世を去る。享年24歳。
 この時に残された言葉がアルフレッドを突き動かすある種の原動力になっていた。
 もし彼女が生きていたらエーテル事件は起きず、そもそもマリアは『ミク』になっていない。
 実はマリアに手紙を残しており、父が保管して未開封のまま手渡している。中にはかの言葉が書かれていた。


5.高山 奈々子(東郷 奈々子)
・秀晴の妻で、あやねの母。また、まだ幼かったマリアの母親代わりでもある。

・髪は茶髪のストレートで、背中にかかるほど長い。身長は159cm。目はたれ気味、瞳は茶色。童顔で未だ若々しい。「えへへ」と気の抜けた笑い方をする。保母が似合っていることは自他共に認めている。

・性格は天真爛漫で、基本深く考えない。おっちょこちょいでドジ。でも見栄を張りたがる。小学生の時のあやねと同じ精神レベルで話をすることしばしば。30代でなお、中学生に間違えられ続けた『ある意味』伝説を持つ。

・もともとは遊撃警察職員。前線ではなくオペレーターであり、ヘッドセットを付けると人が変わる。
 的確な指示と、断片から全体を構築するほどの情報判断。そこから編み出された予測は未来予知と言えるほどの精度を持ち、職員内で有名だったがその声の本人が奈々子であるとは誰も思っていなかった。知っていたのは秀晴と他数名程度である。

・秀晴とは同時期に遊撃警察に入り、同じ高校に通っていた。その頃から秀晴にベタベタしており、同級生からは呆れられていたが秀晴は体よく構ってやっていた。
 むしろ妹のような感覚であったと、当時の同級生は語る。

・結婚を果たし、職員内でも奈々子が落ち着きを見せてくるだろうと思えば悪化。オペレーション内でいちゃつき始め、『東郷夫婦と仕事するのは嫌です』と独身の同僚が泣く始末。

・妊娠と同時に退役。面倒見の良さから後輩の育成はしっかりしていたらしく、任務に支障は出なかった。
 今では家庭に入り、秀晴の良き相談相手である。

・あやねが5歳の時に秀晴について欧州に渡っていて、そこでマリアと出会う。一人で人形遊びをしているマリアを見つけ、あやし、懐かれたのちあやねと引き合わせる。
 後々事情を知り、一層気にかけるようになる。マリアの話す言葉は英語であったが、そこではオペレーターの時の能力が光った。最初は奈々子が通訳をしていたが、だんだんとあやねに英語を慣れさせ、普通の会話程度ならできるほどにさせた。
 マリアと別れることはわかっており、自分は残酷なことをしたのではないかと葛藤することもあった。しかし、あやねとマリアを平等に愛することを止めず、それが後の二人の人格形成に深くかかわっていくことになる。

・実はエーテル事件の流れも理解していたのではないかと思われる。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

戦場のアルメリア キャラクター設定資料

これは「戦場のアルメリア」で使用する設定です。
他の作品での設定の使用は禁止します。

特に遊撃警察の下りは、自分が他で既に発表している作品でも使用されていますのでパクられるのはマジで困ります(必死

この設定はフィクションです。
実在の人物、団体、国家、組織とは何の関係もありません。
というかあったら困ります。思想の自由はどこ行ったw

閲覧数:1,584

投稿日:2011/11/20 14:58:50

文字数:4,982文字

カテゴリ:その他

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