【A】
森の中 深く 聞こえてくる 気まぐれな歌
ささめいて 揺れる木々たちの 密やかな手招き

【B】
懐かしい 微かな調べ まるであの夢の続きのように
そっと覗いた その先で 始まるよ《お伽話》(ファーブラ)

【C】
おいで さあ共に踊りましょう 一夜限りの《魔法》(マヒカ)
悪戯な《輪舞曲》(ロンド) 誘う《旋風》(トルベジーノ)
この空の向こう いつか連れてくよ 遙かな旅路へ

【A】
澄み渡る空に 流れる雲 巡り巡るよ
時の果て ただ遷ろいゆく 遠い日の面影

【B】
思い出も あの温もりも いまは儚い幻のように
そんな嘆きに暮れるとき どうか忘れないで

【C】
泣かないで 優しく頬撫でて ねぇ 君の傍にいるよ
その涙 拭う 穏やかな《微風》(セーフィロ)
いつも何処までも 空は続いてる ほら 独りじゃない

【C】
いつかまた共に踊りましょう 約束するよ《魔法》(マヒカ)
幸せの《輪舞曲》(ロンド) 運ぶ《旋風》(トルベジーノ)
この空を越えて きっとたどり着く あの日の君へと


******
読み

【A】
もりの なか ふかく きこえてくる きまぐれな うた
ささめいて ゆれる きぎたちの ひそやかな てまねき

【B】
なつかしい かすかな しらべ まるで あの ゆめの つづきのように
そっと のぞいた その さきで はじまるよ ふぁーぶら

【C】
おいで さあ ともに おどりましょう いちやかぎりの まひか
いたずらな ろんど さそう とるべじーの
この そらの むこう いつか つれてくよ はるかな たびじへ

【A】
すみわたる そらに ながれる くも めぐり めぐるよ
ときのはて ただ うつろいゆく とおい ひの おもかげ

【B】
おもいでも あの ぬくもりも いまは はかない まぼろしのように
そんな なげきに くれるとき どうか わすれないで

【C】
なかないで やさしく ほほ なでて ねぇ きみの そばに いるよ
その なみだ ぬぐう おだやかな せーふぃろ
いつも どこまでも そらは つづいてる ほら ひとりじゃない

【C】
いつか また ともに おどりましょう やくそくするよ まひか
しあわせの ろんど はこぶ とるべじーの
この そらを こえて きっと たどりつく あの ひの きみへと

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【採用】風のたどり着く場所【修正済】

いのし課長P様の楽曲、【結月ゆかり】風のたどり着く場所【詩、絵、動画募集】【オリジナル】【ヴォーカル仮録音】http://piapro.jp/t/nXw4の歌詞公募への応募用に描き下ろした歌詞です。

ご採用頂きました、有難うございます!
歌入れに合わせ微調整しました。

大好きな民族音楽調の曲にテンションが上がり、今回も気合を入れて書き上げました。
作曲者様がメッセージ欄にて他応募者様とやり取りされていた履歴を拝見し、そこに記載されておりましたイメージセンテンスと、楽曲を聴いた際に私の頭の中に浮かんできた物語をミックス致しまして、少々ファンタジックな物語を構成しました。

風の精霊との少年の秘密の交流の物語、がメインイメージです。
が、同時に“とある青年とロマ(ジプシー)の女性の恋物語”を裏に隠してみました。
風=女性はあてのない旅に出てしまい、青年は取り残される。
寂しさと哀しみ、空虚さに苛まれる青年の元へ、旅の空の向こうから女性の思いを乗せた風が流れ着いて囁きかける――
そんなふうにも読み取れる感じにしたつもりです。

民族音楽調→フォークロア→ロマ→スペイン語!
ということで、今回は歌詞の中にスペイン語を使用してみました。
《》で囲われた部分の文字に、当て字読み的にスペイン語のルビを振ってあります。

ファーブラ=Fabula=お伽話
マヒカ=Magica=魔法
ロンド=Rondo=輪舞曲、回旋曲
トルベジーノ=Torbellino=つむじ風
セーフィロ=Cefiro=そよ風、西風、春をもたらす優しい風

非常に楽しく書かせて頂きました。

閲覧数:744

投稿日:2014/02/07 00:21:22

文字数:984文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

  • 関連動画1

  • 歌詞設定作品2

ブクマつながり

もっと見る

クリップボードにコピーしました