【猫村いろは】時という名の苦酒に【オリジナル】
「時という名の苦酒に」
昔 天にも手が届く 巨(おお)きな人が
この世の主宰神(あるじ)に逆らって その身は滅ぼされ
ちぎれた五体は山を成し 血潮はたぎった海と為り
すべての生命(いのち)はそこから生まれた…
されば我らは運命(さだめ)に抗う(あらごー)者なるぞ
血反吐にまみれて倒れても もう一度這い上がれ
時という名の苦酒の杯 手にかかげ
終わることなき宴の場(にわ)に立て
ああ…
昔 三人(みたり)の勇者(ますらお)が王城(みやこ)を離れ
西に東に惑い行き 着いたる夜叉の国
数多の人らを守らんと 剣を傾け励みしが
終にはその名を星に刻んだ…
されば我らは天地を流離う(さすろー)者なるぞ
道は半ばに絶ゆるとも 見果てぬ夢を追え
時という名の苦酒を底まで酌み尽くし
喜び災いすべてのものに酔え
ああ…
人はもとより運命に呪われたる者ぞ
未来(のち)の希望(すくい)を踏み越えて 哀歓(なげき)の道を行け
時という名の苦酒に心は朽ちるとも
この世の果てまで生命の火を燃やせ
ああ…
ああ…
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