あの秋風はどこへゆくの 貴方のもとへ飛んでゆくのかしら
なんて呟く空 少しくすんだ水色をしていた 
夢なぞ見たくないわ 茶色い枯れ葉の中では
霞んでった淡い恋 ピンクの桜も散ってった

優しい木枯らしが ふと頰にキスをくれた
あなたが恋しいの ねぇ今すぐ来て 風に乗ってきて 

厭わしく苦い 恋の味はビターチョコ
落ち葉にして踏みつけましょ 少し濡れていた 
思い出が囁いた ここで出会った日を
甘い花の味 手のひらで追いかけた

嗚呼 廻らないで季節 風が散らす
せめて木の葉は 置いていってよあの日の形見に 
少しの間でも思いが交わせた
揺れるあなたの髪が桜に見えた春の日の

秋雨はどこへゆくの 私の元へ戻りくるのかしら
なんで?粉々の葉 頰に流れる鈍色のキス
枯れ冷えた幹に触れ  目を閉じ夢を見る
燻んでった淡い恋 言葉は軽すぎて風に舞った

愛おしく甘い 恋の味はミルクチョコ 
口に入れたらヤキモチで ヒヤリ胸焼けした
華やかな命は短い わかってたのに
長い秋の日に 届かない空を見る

嗚呼 廻らないで 幾年の旋風
すり抜けていく 伸ばした手のひらの指先を
優しげなあなたの笑顔は 桜の葉
何故かしら冷たい あら雪が降り出してる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

秋、井戸に花積もりて

v+jさんの綺麗な曲〈http://piapro.jp/t/EQ6-〉に応募させていただく歌詞です。
秋、離れてしまった人を思うラブソング……のつもりです。
言葉の区切りがずれてしまっていたり、変なところに文章が入っていた場合は、どうぞご修正ください……!

閲覧数:116

投稿日:2016/12/20 01:05:47

文字数:523文字

カテゴリ:歌詞

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