飽和した熱量
途絶えてしまった口糧
剥がれかけ瘡蓋
接いだら隠せる、なんて嘘

生存率競争
笑ってしまったおざなり
淘汰した想いと
離してしまった 契り指


言葉の茎を絵取る
酌んだ理由のやり場を探した


真昼の三日月に
空ら現ら
あそこに往けたらなあ、嗚呼。
滲んだ夢現
熱い眩暈
このまま沈んでいく、嗚呼。
最涯をひとり。

真夏の白昼夢
現ら空ら
君まで届くかなあ、嗚呼。
潤んだ目蓋裏
触れた微熱
「サヨナラ」数え終えて、嗚呼。
言えなかったのは、僕だ。



猫被る日曜
指折り数えた肯定
巻き戻せ哀楽
リピート有効、なんて嘘

生存率競争
笑ってしまったおざなり
死んだ眼で零した
台詞の切り抜き 見ないふり


窓枠の外 浮かぶ
淋しそうな残骸を看取った


惰性に賭した「今日」
空ら空ろ
歩けそうにないなあ、嗚呼。
思議さえ頼り無く
眩む視界
それからどうしたっけ・・・嗚呼、
最涯をひとり。

叶わぬ明晰夢
現ら空ろ
なんだ届かないかあ、嗚呼。
強くてニューゲーム
願う怠惰
「サヨナラ」数え終えて、嗚呼。
置いていったのは、僕だ。



泣いてひとつ 泣いてひとつ
止め処なく生命(いのち)は零れる
繰り返して 戻れなくなった
終着点にひとり、



真昼の三日月に
空ら現ら
あそこに往けるかなあ、嗚呼。
ぼやけた夢現
熱い眩暈
このまま沈んでいく、嗚呼。

手癖を恥じる午後
ふわりふわり
笑うしかないかなあ、嗚呼。
離れた契り指
明かいままで
「サヨナラ」数え終えて、・・・嗚呼、

好きだと言いたかった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

薄命光線

真昼の月は、黄昏に消えるだけ。嗚呼、せめて、好きだと言いたかった。


置いて逝くお話。
前バージョンにひらがな読みがあります。

閲覧数:276

投稿日:2013/12/06 19:25:12

文字数:669文字

カテゴリ:歌詞

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