時の波間を散りゆく花のように
傾く心 そっと差し出して
忘れざる 一片の夢に
今もまだ焔は燃えているのか
憂いは 泡沫の祈り
語られる姿を水面に映す
胸の狭間に浮かんでは消えてゆく
揺れる面影 きっと帰らない
焼け落ちる 錦の城には
今やもう涙は眠っていない
刃は 玉響の願い
描かれた姿も黄金に光る
時の波間を散りゆく花のように
傾く心 そっと朽ちてゆく
ときのなみまをちりゆくはなのように
かたむくこころ そっとさしだして
わすれざる ひとひらのゆめに
いまもまだほのおはもえているのか
うれいは うたかたのいのり
かたられるすがたをみなもにうつす
むねのはざまにうかんではきえてゆく
ゆれるおもかげ きっとかえらない
やけおちる にしきのしろには
いまやもうなみだはねむっていない
やいばは たまゆらのねがい
えがかれたすがたもこがねにひかる
ときのなみまをちりゆくはなのように
かたむくこころ そっとくちてゆく
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