風が止んだこの場所は
何も聞こえない静かなる場所
私だけがここにいる
どうして、と一人泣き崩れそうになる

光の巫女様は私に言いました
「どうかあなただけは生き延びて」と
そして私の手を握り囁いたの
「どうか光の玉見つけて下さい」

古くから大地を守っていた魔物が
その長き務め終え
その亡骸が大地を蝕んだ
それは私の故郷にも手を伸ばした

大地を、故郷を守るために
光の巫女様時間を止めた
全てが止まり音が消えた
目の前に広がるのは灰色の世界

「どうか私の力の代わりに光の輝く石を」

私は風の止んだ大地を見つめて誓ったの
故郷のために宝見つけてみせると