タイムパラドックス

君の　過去が　見たくなっちゃったので時間を超えれる機械を作る
試しに　君を　机の引き出しに　押し込んで　飛び込ませてみた

目ん玉　グルグルグル意識は遠のき　脳裏に焼きつく　悪魔の所業
恐怖に臆して　戻そうとしても　機械が壊れて　戻せない

未来　いない　僕の　姿は
遠い　過去に　縛られた
宇宙地図で　帰ろうにも
遠すぎる距離に泣いてた

僕は見てた　君も見てた　そんな空前絶後の三千里
追いかけて　また　離されていく　今

走る　そして　転ぶ　そんな　冴えないような毎日が
広がって　そして繰り返す

今　加速　そして減速　また振り出しに戻って三千里
進行方向を見失ってく

今　頭のネジが取れて　君は狂った瞳で一回転
暗幕の世界に堕ちてく

今　無重力の世界で君が踊る

「同じ世界は飽きてくるでしょう
そろそろ一休みをしませんか
未来の姿をお見せしましょう
誰も見たこともない世界を」


一歩ずつ踏み出したって

疲れて足下が震えてきて

幻覚が現れた僕の眼には

爆発して消えた世界


僕は死んでた　君も死んでた　そんな空前絶後の真実に
魅せられて　気持ちが高揚して

今　君と　化学反応　繰り返した結果が　染色体
混ざり合って　発光して輝く

さあ　

え？


苦しい、それは　呼吸器官
塞がれて　唇は覆われた　
人工呼吸で繋がれたまま
君は消えていく・・・


僕は見てた　君も見てた　そんな空前絶後の三千里
追いかけて　まだ見ぬ世界へと　

今　走る　そして　転ぶ　そんな　冴えないような毎日を
羨ましくも　思えてきたんだ

今　君と　化学反応　繰り返した結果が　染色体
混ざり合って　発光して輝け

さあ　タイムマシーンに乗って　宇宙のもっと果てまで飛んで行け
どこまでも行ける気がするから
　
今　無重力の世界で君と溶ける