1時の
街を雨が洗い
どうにかまた
足の踏み場ができる
日々を渡る交差点の中
マスクの群れ
ただ
生き延びている

哀しいのは
夢がないから
刷り込みの
幸福主義者
諦めて
疲弊して
何を言っても嗤う

聞こえないのか
この悲鳴も
溜息も
呟く意志も
背を向けて
今日を終わらせる

投げ捨てられた誰かの
未来を集めて
空へ飛ぶよ
電波すり抜け
ディスコネクション
ただ硝子玉のような両目で震えながら
生きてた
日を思い出すよ

駅前
魅惑的なポスター
すぐに剥がれ
絶え間なく言葉吐く
饒舌は機械の方だけ
ほら
ピンク色に光る
さようなら

君だけと
支配したがる
嘘つきの
博愛主義者
正直は
嫌いだと
想いにじり笑う

届かないのか
この悲哀も
泣き顔で
怪我をしてても
もう誰も気にかけない
街角

底から這い出す右手をこの空に
届かせるよ
レビテーション
行先示す誘導灯なんて要らない
独り飛び立つ
T/O

今すぐ変えたい刹那より早く
空へ飛ぶよ
眩む目の裏
リフレクション
ただ傷つけられて痛いと泣き叫んだ
嗚呼
僕を迎えに行くよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

T/O

双葉 鱈様の曲に歌詞を書かせて頂きました。
「T/O」は離陸の意味で使っています。
タイトル、歌詞、変更点あればご連絡ください。

閲覧数:103

投稿日:2018/03/21 14:32:28

文字数:472文字

カテゴリ:歌詞

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