「あーらあら？おやおや？
アタシ、目玉焼きは大嫌いなの
ぐじゅぐじゅ　とろとろ　キモチワルイ
オムレツにして」

「朝　昼　夕ご飯
テンション決める大事な儀式でしょ？
ぐだぐだ　うだうだ　言ってないで
言うこと聞いてよ」

「でもだけど、ああそうね
どうしてもって言うのなら
少しだけひと口ね
…なんて、誰か言うと思ったぁ？」

もしかしてもしかすると
これはツンデレじゃない
そう！　あえて言うなら
…あれ、ただのうっとーしい女

もしかしてもしかすると
これは「恋」なんかじゃない
ああ！　気づいてしまう
僕はただ捕まっただけ


「もーしもし？ねえねえ？
アタシ、いま超！悩んでるんだけど
ぼやぼや　ふらふら　頼りないわ
ちゃんと聞いて」

「あーで　こーで　そーで
駄目ね、アナタに言っても仕方ない
うじうじ　めそめそ　言ってないで
なんとかするわ」

「でもだけど、ああだけど
どうしてか聞いてほしくて
少しだけ悲しくて
…だから、ケーキでもおごって♪」

もしかしてもしかすると
これは小悪魔じゃない
そう！　言わずともがな
…あれ、超暗黒大魔王（パーフェクト　デーモンマスター）

もしかしてもしかすると
これは「愛」なんかじゃない
ああ！　気づきたくない
僕はただの使いっ走り


「でもだけど、ああどうせ
「どうしても」って言うのでしょう
少しだけ照れちゃうわ///
…なんて、誰か言うと思ったぁ？」

もしかしてもしかすると
これは新種なのかも
そう　上手く言えない
…あれ、この気持ちなんだろう？

もしかしてもしかすると
これは「言葉」にできない
ああ　気づいたとたん
僕はただただ微笑んだ


もしかしてなんてなくて
これは確定事項
そう！　あえて言わない
…君は、ただの君だから

もしかしてなんてなくて
これも確定事項
ああ！　気づいてしまう
僕が、ただ君のことが好き


ただそれだけのおはなし☆