雨上がり夜更けの国道
アスファルトの埃の匂いに眩暈を覚えて
一寸先の闇は重く
芥の山に投げ捨てた心が哭いている


不確かな未来なら確かに此処に在る
浅い眠りに溶けて


明けない夜 その姿を重ねるたび
傷痕が爛れてゆく
この痛みもいつかはまた忘れてゆくもの
無情なる月明かりが眩しい 


両手で抱えきれないほど
理想という名の妄想に酔い現在を見失う
哀しみと淋しさに溺れ明日を憂いていたって
朝日は昇る筈もないのに 


錆付いた街灯 歪んだ白の灯りに
冷たく心ごと照らされて
群れを失った烏が鳴いている
色を無くした明日を待って


夜空は泣き 心濡れて
月は烟り 搔き暗す意識儚く
風は踊り 熱は軈て奪われてゆく あなたに
届かなくて その姿が重なるたび
心は居場所を失くし
遠い明日を叫ぶ声も掻き消されて
またこの虚しさだけが闇に溶けてゆく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

Mの心像

オリジナル曲

閲覧数:4,377

投稿日:2016/03/12 22:11:32

文字数:375文字

カテゴリ:歌詞

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