―暗い―　何も見えないわ
―痛い―　足の傷が暴れてる
―怖い―　誰か私を止めて
―辛い―　もう限界よ

繰り返された過ち
死すらぬるいと聖者が呪う
ステンドグラスの光の中で
赤い靴抱いた老女が笑う

まるで見果てぬ夢のよう
甘く　残酷に首を絞める
見えぬ手(タクト)に操られ
赤い靴履いて月夜に舞うの
足を切られる　その日まで

―呪い―　深く蝕まれ
―熱い―　心臓が燃えてるわ
―救い―　神様って何だっけ
―酷い―　もう眠らせて

教会の門閉ざされて
踊り続けろと天使が叫ぶ
月に照らされた十字架の上
両手広げて烏が嘲笑う(わらう)

まるで形無き檻のよう
固く　密やかに束縛する
見えぬ鎖に導かれ
深い森の中一人踊るの
神様に会う　その日まで