色あせた瞳(め)が写すのは
瓦礫の丘 鉄くずの塔
軋むその手が触れるのは
埃の雪 錆色の雨

壊れて棄てられた機械人形(オートマタ)
朽ちゆく塵の中歩き出す
ここでは空の色見えないと
青空探し出すその先は

誰もいない そのジャンクヤードで
ガラクタひとりたどり着くのは
彩(いろ)を失った壊れた瞳(め)に
映る一番高い場所

曇り空が割れて見える青も
無彩色(モノクローム)の視界(なか)に沈む


瓦礫の丘で見つけだす
綺麗な髪 可憐な姿
軋む心が恋をした
眠る少女(ひと)の 微笑みに

決して目覚めない少女人形(ネムリヒメ)
朽ちゆく姿さえ美しく
棄てられ眠りゆくその姿
明日の自分の姿と知る

世界の果て その終わりの場所で
動かぬヒトを腕に抱えて
彩(いろ)を忘れてる澱んだ瞳(め)で
雨上がり空見上げている

今は空にかかる淡い虹も
無彩色(モノクローム)の視界(なか)に消える


ウたをウタをう ネむるキみのタめに
(歌を唄おう 眠る君のために)
うマクコえが デナいケrエど
(上手く声が 出ないけれど)
ソラトにjイガ ハイいロニミエてm
(空と虹が 灰色に見えても)
ボクハマダウttエアゲrエrウ
(僕はまだ唄ってあげられる)


灰色の虹 かすんでいく空に
壊れた声で歌う人形
彩(いろ)を失くしても濁った瞳(め)は
七色の橋覚えている

きっといつかこの身眠る日まで
無彩色(モノクローム)の視界(なか)で歌う

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

グレイスケール・レインボウ

なかなか寝付けない夜は、もそもそと書き溜めていた物を放出。

壊れて棄てられたアンドロイドが歌う詩。

機械は半永久的な存在、人間は寿命を持った有限の存在、という設定も間違いだとは思わないし大変萌えるのですが、実際のところ、機械は部品や回路の衰えは人間よりもずっと早くくるわけで。
道具として生み出される以上、いつかは棄てられる日もくる。そんなお話。
いい加減、イメージボーカルにカイト兄さん使いすぎだろとは思うのですけど、単純に好きだからというだけではなくてですね、兄さんってこういう壊れてしまうネタとかが似合うと思いませんか。
恋をした少女人形は、お好きな方を当てはめてください。

15日、微妙に修正。作曲してみたいけど楽器も打ち込みもできないのでひとまず歌ってみたけど、自分の歌声データで今後何をどすする気なのだ、私は……。

閲覧数:345

投稿日:2009/03/15 02:01:20

文字数:620文字

カテゴリ:歌詞

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