白いコートに飲みかけの
コーヒーが だんだん広がる
叩いても叩いても消えない染みの影は
こぼした涙と似てる

歩きつかれてすり減った
ヒールが ふと立ち止まる
背中から背中から吹き付ける春の風は
頬を伝う髪の弧を描くの

もうどこまで来たかな
何をしてこれたかな
ああ 昔なにを夢みたんだろう


すりガラスの向こうの私と私がそっと手を合わせる
ぼんやり写る 違う色のコート ばかね
白いコートの私は 確かにここに居て
もうどこにも行けないのにね


冷めたコーヒーを飲み干せば
苦味が だんだん伝わる
お砂糖も牛乳も入れない味の痕は
忘れた思いと似てる

走り回って擦り切れた
爪先が しだいに佇む
叩いても叩いても消えない頭の痛み
真ん中の鼓動を真似るの

もうどこまで来たかな
何をしてこれたかな
ああ 昔なにを夢みたんだろう


すりガラスの向こうの私と私がそっと手を合わせる
やんわり笑う 同時に振り返る ばかね
私の歩んだ道を 私が愛さなきゃ
誰が 愛してくれるんだろうね


すりガラスの向こうの私と私はそっと背中合わせ
今までの私は 確かにここに居て
もうどこにも行けないのにね

もう どこにも行けないのにね

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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すりガラスの向こう

やっと最近のにたどり着いた

閲覧数:76

投稿日:2015/06/23 03:05:44

文字数:513文字

カテゴリ:歌詞

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