a
いつも空を見上げてた
雲は白いのに 覚えているのは
夕暮れの苦しい橙と
痩せ細った枝の境界線
a
なんだかドラマみたいだね
つぶやいた唇は 乾燥してて
手持ち無沙汰に皮を剥いたら
血が出た唇の赤い肖像
b
尖った自分を隠すために
角を削った 私はそれから
小さく小さくなっていって
私の影は消えてしまうの?
s
涙が頬を伝わずに落ちた
涙が私を焼けるように焦がした
いつの日かまた 青空へ
ゆけるのかな あの頃へ
a
帰り道は空を見た
ずっと前なのに 忘れられない
夕焼けの激しい赤色と
蝕んだ闇の交差線
a
だれも助けに来てくれない
諦めたふうの息 蹲ってて
夢見心地に本を読んだら
紙で切った指の鈍い鼓動
b
尖ったままじゃ生きられないから
角を削った 私もこれから
小さく小さくなっていって
私の影も消えてしまうの?
s
涙が空の色を吸った
涙が影を更に黒くした
いつの間にか 薄暮へ
変わっていく 抗えず
c
黒く長い影が恨めしくなって
黒く細い影が羨ましくなって
誰かが また影を踏んできて
缶を 蹴って 空を見上げた
吸い込まれる
s
涙が頬を伝わずに落ちた
涙が僕を焼けるように焦がした
いつの日かまた 青空へ
帰れるかな あの頃へ
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