君に逢いたいと願っても
答えは風の音だけ
歌声はきこえない
嗚呼
愛しの姫君
君はどこに?

塔の中の小さな世界が私の居場所
歌しか知らないから
寂しさ紛らわすため歌い続けることしか出来ない

それはイヴが奏でた魔法
歌声に導かれ遂に見つけた姫君
君が欲しいと願い
髪の綱を上る
喘ぎ声しかききたくない
嗚呼
淫らな姫君
君は僕の腕の中

ある日塔に現れた始まりの男
彼は私に異常を訊いて
「君ならまだ間に合う。
この塔からお逃げなさい。
魔女は既に殺したから」
「服がきつくなった」と告げただけなのに

「君の罪それは心ではなく身体を愛したこと。
荊で目を潰し罪を雪げ!」

見えなくなって気付いた
忘れられていく彼女の表情
僕が本当に愛していたのは

君に逢いたいと願っても
答えは木の葉の音だけ
薄れていくのは君の笑顔
嗚呼
愛しの君よ
どこにいるんだい?

歌しか知らない私は歌い続けた
子供達を寝かすため
あなたとまた出逢うため

きこえたのは懐かしい歌声
僕は駆けてただ抱き締めた
君の雫が瞳に落ちて
僕はそっと目を開ける
嗚呼
やっと君に出逢えた

「毒を失った蠍の罪
無垢だったきみへと還そう」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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歌の道調べ-wollust-

─…塔に幽閉された髪長姫を求めた、
ある一国の王子のおはなし…─

【色欲】

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グリム童話『ラプンツェル』から。
鏡音レン(コーラス:鏡音リン)の歌詞です。

閲覧数:94

投稿日:2011/07/28 20:55:03

文字数:505文字

カテゴリ:歌詞

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