春の風に骨の粉 干からびた土に赤黒さを
つむじ風で消える跡 雲に阻まれて虚無と化す
生傷に涙 滲み垂れる死 暖かい風で頬が切れる
来世もその先も 下ろせぬ棺 雨に霞んで粒子に帰す

神楽で心中 呪いの穴二つ
忌まわしき過去が明日を人質にとる
銀と紅が脳裏に焼き付いて
誰かの心音が一つ消えた

黒い雲から下る 灰の混じった雨が
心に滲みて 感染 黒死病
泥にまみれた手を アスファルトに触れて
すぐ消えるとも知らずに その先へ去る
絶詩に歌えば 絶詩に歌えば
後悔を神様になすりつけた
絶詩に歌えば 絶詩に歌えば
足掻いた分だけ生が磨り減っていく


割れた手鏡に杭を打つ 恐れ怖れ村八分
罪もなく純真なひとりの少女 鉛弾と共に土に還る
刹那のなかで僕は一体 何が為に過ぎている?
0秒先の僕がその答えだ

艱難辛苦 厄神の時代 消灯と共に夜が死んでいく
未来都市を夢見てた子は 絵日記のなかにはいなかった
沙羅双樹の花の棘 ビルの日陰で独り種を落とす
人間、人間 エゴの創造主 無神論者共の魔女裁判(Ah)


白くくすんだ 太陽の下
旅人はもう 帰ることはない
空っぽで汚れた手で 君に触れられない
誰にも聴こえない歌が 僕からの絶縁状だ

どこまでも澄んだ 旋律と詩が
理想を綴った 離別の歌が
届かなくてもいいよ これは最期のエゴだ
愛も憎悪もすべて パンドラの箱に詰めて
僕の詩と屍を あの丘の上まで
誰かの道標に ろくでもない世界の種に
絶詩に歌えば 絶詩に歌えば
僕らは生きてるだけじゃ無価値なんだ
絶詩に歌えば 絶詩に歌えば
故に反逆者の汚名を背負え
故に絶縁の詩をうたえ歌え 

ライセンス

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【オリジナル】絶詩に歌えば/結月ゆかり

この歌は絶縁と離別だ。
理由はどうであれ

僕はもうかえれないよ。


ニコニコ動画にどうぞ(先着一名)
作詞・著作者 ディスマン

閲覧数:148

投稿日:2018/06/22 22:42:10

文字数:697文字

カテゴリ:歌詞

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