イントロ
再生紙の問が僕に投げ掛ける 「今日で何回繰り返すんだ?」
紙飛行機にのせられたその答は 今何処を飛んでいるのだろう

A
「三回繰り返し生きたんだ」 何時(いつ)ものように呟いた少女(きみ)
まぁ、僕には関係ないことだ

毎日同じように生きていく 流れていった時は戻らない
まぁ、少女(きみ)には知らない物事だ

B
いつも
「会いたい」と願って 地面をいくら蹴っ飛ばしても
過ぎた後悔はまた僕を嘲笑う
終わる季節に「君と夢を」何て呟いても
影法師がいつも通りに僕を責め立てるだけ

S
13回、廻った、軌道。君はそこにはいない
薄れる君の笑顔に何を守ったんだっけ?
思い出して、笑った、昨日。花畑、いつものように
「オハヨウ」って言って無邪気に笑う

A
「難問、君ならさ、解ける筈」 懐かしい声、消えてしまったんだ
まぁ、少女(きみ)は知らないことだろう

毎日繰り返し生きていく 終わらない日々時は過ぎていく
もう、うんざりした毎日なんだ

B
「明日
何かがわかる筈」 地面は何か云っていたんだ
終わる何かはまだ僕を見つめている
変わる町並み「消えれば良いのに」って呟いても
影法師が普段通りに僕を追いやっていく

S
13回、変わった、世界。夕焼けが残っていた
掠れた君の姿に何を言っていたんだっけ?
思い出して、泣いた、明日。変わらない、部屋の中で
消えるように息を潜めた、独り

C
「大丈夫?」と幼い声聞こえた 誰かはもうわかっていた
目の前を何かが横切った

S
19年、生きた、少年。君はそこに立っていた
消えてく、君の笑顔はあの日守れていたのかな
笑いあって、泣いた、今日紙飛行機、世界の空へ
「じゃあね」って言って夕日に溶けた

影法師、今もそこに居たんだ