口に含めば甘い日々さらりと思い出す
叶わぬ願い抱き寄せて「あの瞬間に戻れたら…」
前に進めば進むほど心は遠ざかり
気づけば一人苦い日々あの瞬間はもう来ない

桜色香るこの街で
二人は出逢い想い合う
記念日に買った洋菓子は
優しい甘さ恋の味

『困難も動揺も二人なら乗り越えられる』
疑わず支え合いがむしゃらに駆け抜けていた

口に含めば甘い夢ふわりと増していく
静まり返る舞台さえ愉しむかのように
共に奏でた音色たちモノクロの世界へ
解けてどよめく聴衆を笑顔へと彩る

隣にはずっと君がいる
当たり前だと信じ込み
「すれ違い」「食い違い」見えぬ溝確かにあると
薄々と気付きつつ心では誤魔化していた

口に含めば甘い夢さらりと覚めていく
焦りや不安押しつけて付き纏う後悔
唯一の希望抱き締めて空に誓った夜
輝いていた星たちはどことなく寂しげ

口に含めば甘い日々ふわりと甦る
それもいつしか消えていく思い出の洋菓子
別々の道歩もうと一緒に決めた日に
二人繋いだ存在が気になって尋ねた
色鮮やかな永遠に忘れたくない夢
最後君から告げられて知った名は“ギモーヴ-guimauve-”