柔らかなその実をひとつ喰らって
岐れた枝の先脈を辿って
奥へ 奥へ 奥へ…
いるの?いないの? もう どっちでもいいよ
見えたものは そう 信じるしかないし
滴る蜜は音を立てて飲んで
蕩けるほど蜜月を貪って
堕ちて 堕ちて 堕ちて…

廓の先から濡れた手招き
水面に映る醜い微笑み
見上げて交わる視線は美しい
出口を求める本能が朽ちてく

桃源郷 サミシサ 唄にして
潜(くぐ)りましょう 名もなき扉を
桃源郷 サミシサ 餌にして
育てましょう この箱庭が永遠(とわ)
桃源郷 サミシサ 糸にして
球体人形(キミモドキ)よ 紡げ 甘い言の葉

落ちた種に優しく土を被せ
少し塩辛い水を撒いて
待つの 待つの 待つの…
ウソもホントも もう どっちでもいいよ
聞こえたら そう 応えるしかないし
出てきた芽にそっと爪を立てて
咽せる程強く花を吸い込んで
またね またね またね…

振り向く度に消えてく足跡
水面を揺さぶる雫の透明
見上げて交わる視線は歪に
出口を無くした 理性が狂ってく

桃源郷 サミシサ 枷にして
捕らえましょう 迷い子の貴方を
桃源郷 サミシサ 餌にして
育てましょう この箱庭が永遠(とわ)
桃源郷 サミシサ 唄にして
球体人形(キミモドキ)に 捧ぐ 甘い言の葉

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桃源郷

閲覧数:113

投稿日:2017/10/20 00:36:34

文字数:543文字

カテゴリ:歌詞

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