劣性e.p.


1.劣性

相も変わらず明ける朝は
布団に包まってあと5分だけ できるだけ寝てたい

繰り返し響く目覚まし
癇にさわるスヌーズが 夢の世界と天井を繋いだ

回収の車を逃して部屋の隅
燃えないごみのビニールが またひとつ増えていく

自堕落な生活でも いつか鮮やかな
劣性の明日に繋がっていて


2.カスミ

昼前の空は白
くたびれたビルを映す水玉

あれから僕はまだ
むせ返る霧の中で
誤魔化すように記憶を掻き鳴らす

頭から爪先まで矛盾だらけ
誠実など言い訳
心なんて本当は閉じたままで手をつないでさ
都合良すぎるな

愛してたつもりが 心の隙間の
ちょうどいい形の ピースでしか無くて
大好きなふりをしていただけかもな
体のいい幸せ 孤独から逃げて

愛してたつもりが 霞の中で
大切なはずの パーツを落とした
大好きな君を 忘れてしまったよ
忘れられないほど 忘れてしまったよ

目を瞑った 一人ぼっちになりたくってさ
目を瞑った 一人ぼっちが寂しくってさ

愛してたつもりが 心の隙間の
ちょうどいい形の ピースでしか無くて
大好きなふりをしていただけかもな
体のいい幸せ あどけない嘘で

愛してたつもりが 紫色した
霞の中で 君は消えてった
大好きな君を 忘れてしまったよ
忘れられないほど 忘れてしまったよ


3.サツキ

http://piapro.jp/t/QutQ


4.ホーム、スイートホーム

カラスが鳴いたから みんな帰る黄色帽
毎日のように 元気そうに走ってく
沈む太陽は 今日も大きなあくびして
伸びてく影法師 ブランコが小さく揺れている

ラララ・・・

ガラガラのバスが 拾っていく女子高生
毎日のように 小さなため息
イヤーマフを取って 窓の外眺めた
暮れてく街の隅っこで 野良猫が歌っている

ラララ・・・

あたりまえで あっけない人生でも
毎日、毎日が なんとなく幸せ
そうだ今日は ちょっとだけ寄り道していこう
肉まんでも食べながら歩こう 鼻歌を歌って帰ろう

ラララ・・・

ホーム、スイートホーム

昔夢見てた 暮らしとはかなり違うけれど
なんてことない笑顔で今日も 
「幸せです」と言えたらいいな

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

劣性e.p.

超ボーマス20にて頒布したCD「劣性e.p.」の歌詞です。

閲覧数:755

投稿日:2012/05/03 23:27:58

文字数:937文字

カテゴリ:歌詞

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