いつから 一緒だろう 狭く穏やかな庭で
いつまでも一緒にと 小指交わし誓った

これから 離れても あの小さな庭で見た
ささやかな 幸せ 忘れないで帰って

風を切る剣の先が キミの頭上をかすめて
動かぬ山を築いてく そう思うだけで……

赤い色の女帝は 世界を正すことが目的で
でもそんなために 戦禍を広げるなら

家族 居場所 恋人 全て守ることに切実で
だからそのために 彼がその身 投げ打つのは何で……



いつかの 帰り道 二人で肩を並べて
遠く沈む夕日を 笑顔交わし送った

これから 溶ける陽に 二人で言葉並べて
遠くへ征く姿 涙見せず送った

降りしきる雨のように 天を覆う無数の矢
もしもキミが斃れたなら そう思うだけで……

青色の王様は 国を守ることが先決で
何故それのために 戦火が広がるなら

鈍く響く剣戟 馬蹄が土煙巻き上げる
飛び交う怒号が 戦場駆け 命が散るは何故……



静かに 夜露が頬濡らす
仄かに 夜更けにキミ想う 必ず帰ってね

銀の剣が閃く キミは生きる約束(こと)を守ってね
たとえこの村が 地図から消えていても
そう思い目を閉じた その眼裏を灼いたのは 何故
キミの背中には まるで羽が 生えてるみたいだね

Schwert

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

Schwert 【作曲:_yuragiさん】

yuragiさんの(http://piapro.jp/t/lVI_)の世界観が素敵だったので挑戦させて頂いてみました。

その昔、世界は赤の女帝と青の王の元二つに別れ、相争っていた。
少女と少年は青の国の小さな村に生まれ、物心付く前からいつも一緒で、いつしか互いを想い合うようになっていた。
二人が十五を迎えた年には、戦乱は二人の暮らす村にまで迫り来ていた……。
少年は、少女を、彼女と過ごした村を、そして家族を守りたい一心で、赤い帝国との戦いに志願する。たった一振りのSchwert(シュヴェーアト・剣)を胸に。
少女は彼の強い意志を支えたいと思いながらも、不安に押し潰されそうになる。
とうとう彼の出立の日になっても、幼い頃の思い出ばかりが頭をよぎり、ただ泣かずに見送るだけで精一杯だった。
少女にとっても毎日が戦争だった。まさに今彼は戦場で危険に晒されている、考えるだけで恐ろしい。
ただ、無事に帰ってきて……それだけが少女の願いだった。

そんなある日、とうとう二人の村にまで戦の手が伸びる。
少女にまさに白刃が振り下ろされようとした時───少年のSchwertが、敵兵を貫いた。




……そんなシチュエーションが書けたらなと思いました。
2015/05/19最後の2音をどうするか迷いに迷っていたのですが、単なる嗚呼……ではなくタイトルを持ってきてみました。

 ご採用ありがとうございます、夢みたいです。

閲覧数:407

投稿日:2015/05/19 08:33:41

文字数:538文字

カテゴリ:歌詞

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