【A1】
遥か古(いにしえ) 愛を詠った 人間達(ひとら)はいずこへ いま私は独り
空を見て 瓦礫の中で 孤独に埋もれて ただ息をしている

【B1】
芽吹く緑に呑まれた 都市(まち)の名残
朽ちゆく破片も 花に包まれ

【S1】
果ての果てまで広がった 美しき世界
喜びを分け合う者もなく
風の調べ 木々の叫び 精霊の祈り 奏でて
嗚呼 RAKA RAKA 誰か私と歌って

【A2】
遥か古(いにしえ) 堕ちた戒め 現(うつつ)は黄昏 嗚呼 消える鳥の音
日は西へ 歌は縁(えにし)へ 宿りし御霊へ また爪弾き賜え

【B2】
人の残した 名もなき 愛の歌の
結末(おわり)も 知らずに 口ずさむだけ

【S2】
淡く過ぎ去る 泡沫の 愛おしき世界
この涙 分け合う 者もなく
花の息吹 宿す命 精霊の祈り 灯して
嗚呼 RAKA RAKA 月よ私を見つめて

【S3】
遥か 果てまで 彩った 美しき世界
過ちを 弔う 花葬曲(レクイエム)
人類(ひと)の軌跡 咲いた証 遠き日の祈り 届けて
嗚呼 RAKA RAKA 月よ私と歌って

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

月光花葬曲【作曲:Integer Pさん】

参加コラボ「P.C.-orchestra-」への提供歌詞です
動画完成しました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm26568782

「人間が滅んだ後の世界、文明を覆う植物の美しさと寂しさを精霊が歌う」という、趣味全開のテーマで作詞させて頂きました(笑)

また、ボーカル「結月ゆかり」の名前の由来↓をストーリーに織り込んでみました。
「VOCALOIDに縁のある人達が音(月)を結ぶ」by Wikipedia

【A2】の部分がそれに当たります。
「遥か古(いにしえ) 堕ちた戒め 現(うつつ)は黄昏 嗚呼 消える鳥の音
日は西へ 歌は縁(えにし)へ 宿りし御霊へ また爪弾き賜え」

ここは韻踏みの言葉遊びがメインですが、意味は
「遥か昔、堕落した人間へ落ちた戒めにより、現は黄昏を迎え、鳥の声も消え、日は西へ沈んだ。歌だけは、縁を結び生まれし魂(結月ゆかり)へ託す。また奏でておくれ」となります。
そんな感じで「歌っている私」は花の精霊ともボーカロイドとも自由に受け取って下さい。

歌詞中のRAKAは、インドのサンスクリットで「満月の夜」という意味です。
こっちはたまたま使ったのですが、月をキーワードにしているという結月ゆかりさんにピッタリでした(笑)

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投稿日:2015/06/27 05:30:51

文字数:471文字

カテゴリ:歌詞

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