「もしもし」

「もしもし、かいとぉ」

「ユキちゃん。どうしたんですか、
何か用事でも?」

「ううん、きゅうに、
あなたのこえがききたくなったの」

「ふふっ、そうですか。
小さくても女性にはかないませんね」

「うふふ、そうでしょ。
あたし、すごいのよ。れでぃなのよ」

「ええ、存じ上げております。
この前お会いしたときにお召しになっていたワンピースも、
とてもロマンティックで、素敵でしたよ」

「ほんと?」

「ええ、もちろんです」

「うふふ、ありがと。あたし、うれしい」

「いえいえ。僕の方こそ、
あなたのような方とお食事が出来て、
とても光栄でしたよ」

「ねえ、かいとぉ。
あたし、こんど、
ピアノのはっぴょうかいがあるの。
みにきてくれる?」

「ピアノの発表会?」

「うんっ。あたしね、
『エリーゼのために』、ひくんだよ」

「へえ、『エリーゼのために』ですか。
いいですね。僕も昔、よく弾いてましたよ」

「かいとも?」

「ええ。僕も幼い頃はピアノと、
あと、バイオリンを、少々」

「そうなんだ。なんかカッコいいね」

「女の子ばかりの中で練習するのは、
ちょっぴり、恥ずかしかったですけどね」

「あはは、そうだね。
でも、かいとなら、だいじょうぶだよ。
だって、とっても、やさしいもん」

「ありがとうございます。
そうおっしゃるあなたも、とても素敵な女性ですよ」

「うふふ、かいとって、なんか、おもしろい。
ボタンおしたらしゃべる、おにんぎょうみたいで」

「ああ、きっと、
習慣になっているんでしょうね。
幼い頃からずっと、
こうして女性を立てて生きてきましたから」

「カッコいいよ。
そんなことができるおとこのひとは、
なかなかいないって、ママがいってた」

「そうですか。ありがとうございます。
僕がそう言っていたと、彼女にもお伝えください」

「うん、わかった。つたえとく」

「ああ、そうだ、僕としたことが、
大切なことをお聞きするのを忘れていました。
ピアノの発表会は、いつですか?
その日、予定が入っていなければいいのですが」

「はっぴょうかい?えーっと、ちょっとまってね。
かれんだー、かれんだー。あった。
えっと、クリスマス。クリスマスのひ」

「クリスマスの日?」

「そう」

「12月25日ですか?」

「うん。1じから、いつものホールで。
こられる?」

「ええ。
たぶん、大丈夫だと思います」

「たぶんじゃ、だめ。ぜったい、きてね。
そうじゃないと、あたし、ゆるさないから」

「あはは、そうですね。すみません。
その時間は、予定を空けておきます」

「こなかったら、
いしゃりょうをせいきゅうするわよ」

「慰謝料?あはは、それは怖い」

「ほんとよ。アメリカでは、
コーヒーがあつかっただけで、
いしゃりょうをせいきゅうして、
さいばんでかったひとがいるって、
ママがいってたわ」

「ふふっ、そうですか。
じゃあ、僕も気をつけないといけませんね」

「そうよ。ちいさいからって、なめてたら、
いたいめみるわよ」

「あはは、わかりました。
僕はいつだって、
あなたをお姫様のように扱いますよ」

「ほんと?」

「ええ」

「ただのロリコンじゃなかったのね」

「別にロリコンじゃないです」

「おとこはみんな、ロリコンなんでしょ」

「それもお母様のご意見ですか?」

「そう」

「僕は違いますよ。
僕は全ての女性を、尊敬しているんです」

「ほんと?」

「もちろんです。それが出来てこそ、
一人前の男だと考えておりますので」

「うそつき」

「嘘ではありませんよ。
ただ、人間というのは多面的なものですので、
別の面も持ち合わせているというだけの話です」

「ためんてき?」

「大人になれば、わかりますよ。
そして、そういうものなのだと、
割り切って、生活するようになるんです。
大人というのは、そういうものです」

「…かいとは、やさしいのね」

「そうですね。
そうなれるように、努力していますよ」

「きっと、だいじょうぶだよ。
あたし、しんじてる」

「ありがとうございます」

「じゃあ、そろそろきるね。
ママがしゅくだいしろーって、
うるさいんだ」

「わかりました。
最近、気候が不安定ですので、
お体に気をつけて」

「うん。かいとも、きをつけてね。
ただでさえ、しんけいほそいんだから」

「あはは、そうですね。
ありがとうございます。気をつけます」

「それと、ピアノのはっぴょうかい、
わすれないで。
あたし、たのしみにしてるから」

「はい。12月25日の、1時からでしたね。
忘れないように、手帳にも書いておきますよ」

「うんっ。シールはって、
はなまるつけておいてね」

「ふふっ、わかりました。
とびきりチャーミングに飾り付けておきますよ」

「ありがとう。じゃあね」

「はい。それでは、失礼します」


~おわり~

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

【小説を書いたよ♪】怪盗KAITOとロリっ子ユキちゃん【ゆるふわラブコメ】

かいと、カッコいい///
だぁいすきだよ///(*n´ω`n*)

さんこうにしたどうがはこちら☆彡

・かいと

【KAITO】Sweet's Beast【オリジナル】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm9737101

【PDF2nd】カンタレラ ~grace edition~【PV】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23193391

・ユキ

【歌愛ユキ】くちびる核爆弾【オリジナル曲PV付】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10563232

歌愛ユキ「ユキユキ★モフモフィーバーナイト」【オリジナル曲】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm12722798

こっちもよろしくね☆彡

【小説を書いたよ♪】おてんばGUMIちゃんと漫画家がくぽさん
http://piapro.jp/t/4N4M

【小説を書いたよ♪】怪盗KAITOとお嬢様ミクさん
http://piapro.jp/t/PuG0

【小説を書いたよ♪】サムライがくぽさんとお嬢様ミクさん
http://piapro.jp/t/hCxz

ブクマやコメントしてくれると、
とってもうれしいです!!(ノ*>∀<)ノ

よろしくおねがいします!!(人>ω・*)

閲覧数:121

投稿日:2016/10/09 17:33:52

文字数:2,072文字

カテゴリ:小説

オススメ作品

クリップボードにコピーしました