A
心音が 窓を打つ
目覚めた君が 外を見やった
朝陽のあたる林檎が1つ
人知れず 色褪せていくような
そんな風に生きていた
A2
この街に風が吹く
気づいた君が ふと見上げる空は
渇いた筆で浮かべた雲の
哀しみで擦り切れたような
掠れた赤でした
B
僕の目に 君が映る
遠く揺らめく影を背にして
あまりに静かで涙が出そうだ
A3
徒に暮れていくならば
穏やかなままの今日にいたいよ
明日をなんにも知らないくせに
笑って眠りについた君を僕は見ていた
Outro
それなら、と 僕は目を閉じたんだ
そんな風に生きていた
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