日本料理屋に行って、紹介してくれた人が、ここはなんでも美味いという。

だけど、そんなことはないはずだ。それほど日本料理とは総合することはできない。


案の上の結果だった。はじめに突き出しが出てきた。春の野菜を使ったものだった。これは非常にうまかった。それから酢の物、煮魚、この辺は一通りのあじだった。


しかし、そのあとに出てきたてんぷらは完全に庶民の味に近かった。てんぷら専門店と比べることなどは到底出来るものではなかった。


そのあとに出てきた寿司も握りが固くていまいちだったし、最後の締めの蕎麦もまずかった。茹でぐらいはいいんだが、そばつゆの返しのカツオの風味が利きすぎていて、蕎麦の香りが完全に消えていた。だから言ったのだ。日本料理は総合では出来ないと。

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日本料理屋さんの謎 松下重宏の日記

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投稿日:2018/03/12 20:39:28

文字数:335文字

カテゴリ:その他

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