陰る空が 散りばめる 
花散らしの 柔らかな雨
大きくなってゆく 粒に 
濡れるアスファルトの匂い 

解けてしまいそうな指先
追いかけて繋ぐのは いつも私

さらさらと降る 滴の音 
ふたりには少し ちいさな傘 

端から落ちて 軌跡が続く 
ふたり閉じ込める 雨の檻 



暗い空が 圧し掛かる
恋の終わりを 囁いた雨
遠く離れそうな こころ
見送ることしか出来ず
 
触れ合わせた手のひらがいつも
上手く重ならなくて 寂しかった

ぽつぽつと鳴る 滴の音
ふたりの隙間で しろい吐息

今だけでいい 許してほしい
ふたりだけの場所 雨の檻



*****************************



A
かげるそらが ちりばめる 
はなちらしの やわらかなあめ
おおきくなってゆく つぶに 
ぬれるアスファルトのにおい 

B
ほどけてしまいそうなゆびさき
おいかけてつなぐのは いつもわたし

S
さらさらとふる しずくのおと 
ふたりにはすこし ちいさなかさ 

はじからおちて きせきがつづく 
ふたりとじこめる あめのおり 



A
くらいそらが のしかかる
こいのおわりを ささやいたあめ
とおくはなれそうな こころ
みおくることしかできず

B 
ふれあわせたてのひらがいつも
うまくかさならなくて さみしかった

S
ぽつぽつとなる しずくのおと
ふたりのすきまで しろいといき

いまだけでいい ゆるしてほしい
ふたりだけのばしょ あめのおり

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

prisoner

終わる季節。終わる恋。

わたしだけが囚われている。



いつもと雰囲気の違うものを意識しながら書いてみました。

【追記】
社会人コラボの方でえいやんさんに曲を付けていただきました。
http://piapro.jp/content/3ciky8tj97p9smf6

閲覧数:279

投稿日:2010/05/08 18:00:20

文字数:640文字

カテゴリ:歌詞

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