毒を飲み込む前に
五畳の一間で、夏を見下ろすように
あの日のことを思っている

「春の河原の前を歩いたあの日は、
夜を忘れるような陽の射す朝で

河川のベンチには眠る、誰か。
まるで黒檀だった。黒い髪、眠った春がいた。

まだ心臓に残ってる毒が、
嗚呼、狂ったみたいに胸を突いていた。」

咲いて snow white 今日も笑って泣いてもう、
もう一回僕らの長い人生に気取ってキスしたら

最低な、愛な、甲斐性なしな論理で
もうちょっとだけ忘れる努力とか


「毒を飲み込む前にあの頃のことを
人並みにもなれずに歩いた僕の、今までのこと。

嫌いになったのは夢と明日。
誇れるものなんて肥大した自尊心だけだった。
春に出会ったあの人の顔だけ。覚えてる筈が胸に霞んでいく。」

そうだ snow white 泣いて 気取ってないでもう、
もういいよ、貴方の記憶なんか笑って手を振れよ

最低だ 死んでしまうなら今日だと思った
もうずっと誰に期待もされぬまま


水差しを窓に置いて くすねた毒を注いで 乾いた紙に綴った
「結局僕には何もなかった」

全てが虚しくなって 紙切れを空に放って 毒水を口に含んだ
     
貴方のことを思い出した。


snow white 泣いて笑って憂いて
もうなんで貴方の眠ってる顔が浮かんで消えなくて

最低だ

咲いて snow white どうか笑って泣いてもう、
もう一回僕らの長い人生に気取ってキスしたら

最低な、愛な、甲斐性なしな論理で
もうちょっとだけ貴方を探せたら
もう一歩だけ歩いてみれるかな

毒を吐き出すように

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

白ゆき

歌詞です

閲覧数:9,986

投稿日:2016/03/13 17:01:26

文字数:685文字

カテゴリ:歌詞

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