　－月読－

静寂を取り戻した
敗走の森に浮かぶ月
傷の痛みは感じず
浅い呼吸も止まる

記憶の忘れ物
お届けに参りました
赤い月の契約
私の名は月読

私の生み出す癒しと狂気
命尽きるまで戦いなさい
謳い祈り帰りなさい
魂の輪廻へ

降り注ぐ月の唄
君よ　眠れ
流れた血に誓う
君よ　眠れ

ほらまた繰り返す

月読は送りの舞を舞う

降り注ぐ月の唄
君よ眠れ
流れた悲しみよ
君を　救え

神が舞い降りるなら
何故に争わせる
古よりの掟に
抗う術もなく
月読は夜を舞う