ａ
ああもうまた嫌な夢を見た
ああもうまた汗が染みている
飲み物飲み物と降りていく
ａ
階段の下にあいつがいる
廊下の先にあいつがいる
扉の前にあいつがいる
ｂ
幻覚だ　幻覚だ　わかっている
恐怖だ　恐怖が　こいつの名前
分かっちゃいるのに過剰反応
ｓ
正当防衛だって喚いても
正常反応は異論あり
名状しがたき化け物は誰なんだ
正当防衛だって拳上げ
異常察知で逃げ去った
援護しがたき異常者はお前なのさ
認めたくない　認めたくない　認めたくない！

いつもそばにあいつはいる

ａ
ああもうまた声な声を聴く
ああもうまた手汗増えていく
知らん振り知らん振りと押し殺す
ａ
食事の際にあいつが笑う
机の横であいつが笑う
湯船の底であいつが笑う
ｂ
幻聴だ　幻聴だ　わかっている
恐怖だ　恐怖が　こいつの餌だ
分かっちゃいるのに防衛反応
ｓ
過剰反応だって言われても
正常反応はわからんさ
名状しがたき化け物はそこにいる
逃走本能だって逃げ出して
異常現象向き合った
保護をしてくれ異常者は俺じゃない
狂ってはいない　狂ってはいない　俺は正常だ！

喚いても笑われるだけ

ｃ
恐怖が産んだ幻覚と
恐怖が包んだ現実が
混ざりあって混ざり合って
誰が誰だか誰が誰だかお前は誰だ
あ　は　は

ｓ
階段の下にあいつがいる！
廊下の先にあいつがいる！
扉の前にあいつがいる！
本当に本当だって喚いても
正常反応は異論あり
援護しがたき異常者はお前なんだ
違う！違う！　狂っていない！　狂っていない！

そんな顔をするな！！

ｓ
正当防衛だって喚いても
正常反応は異論あり
名状しがたき化け物は俺なんだ
正当防衛だって拳上げ
異常察知で逃げ去った
恐怖の本元産み出したのは俺じゃない
嫌だ！嫌だ！　喰われてしまう　喰われてしまう！

逃げた先には恐怖がいた